84. ページ35
｢A｣
僕が初めて君の名前を呼んだ日を覚えているかい？
あの時のAは
本当に感情がない子なんだなって実感させられた
『一条…A』
初めて見た時から凄く綺麗な子だなと思っていたけれど
神秘的だったのだろう
彼女の性格にも惹かれた僕もいる
君は…
人の不幸の上に幸せは成り立つというけれども
Aには幸せが、親から奪われていった人生なんだなと思わされた
親が病んで、僕を施設に入れたけれども
正直…怖かったんだろう
そんな事をAに初めて話した時、
Aは
『…親の愛が憎しみに変わらなくてよかったね』
『まだ、それは愛されているよ』
なんて、無愛想に言ってくれた
Aは人からの愛され方を全く分からなかったんだ
｢Aは…？｣
『私は、別に。』
その時、Aの表情に血の気が引いたのは確かだった
何もかもがだ
自分の人生を捨てているような目をしていた
私はもういいよ、と投げかけているかのような
生きる意味を失ったんだ
だったら
｢僕は君を救いたい｣
無意識に口から出た言葉だった
こんな事…A以外に言ったことがない
本当に救いたい。ただそれだけの気持ちだったのだろうな
『…』
相変わらずな表情だ
だったけれども
『ありがとう』
｢！！｣
その時、Aが笑ってくれた
何故だろう
彼女が笑ってくれれば何も怖くない
Aを支えたいと思えた理由でもある
そこからだった
やっと、Aが人間らしくなった日が等々くるのか
笑う時は笑う
悲しむ時は悲しむ
何も怖がる必要なんてないんだ
この世界を
Aのためだけにすれば
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼.(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます！！！本当にそう言って頂き感謝です、、泣了解しました！書かせていただきます！本当にありがとうございます！！ (2018年11月10日 23時) (
レス) id: d343a3be2d (このIDを非表示/違反報告)
凛 - リクエストです。夢主ちゃん×野坂のデートがみたいです。この小説の内容も最高です。これからも頑張って下さい。応援していますね！ (2018年11月10日 22時) (レス) id: f96ce61627 (このIDを非表示/違反報告)
涼.(プロフ) - ミャーさん» ありがとうございます……泣 本当に感謝です、！頑張ります！ミャーさんありがとうございます泣 大好きです！！← (2018年10月24日 22時) (レス) id: d343a3be2d (このIDを非表示/違反報告)
ミャー(プロフ) - 涼.さん» いえいえ、本当に素晴らしい小説です！私の小説なんかと比べ物にならない位です！これからも、ずっと応援しています！ (2018年10月23日 23時) (レス) id: a06fcb94dd (このIDを非表示/違反報告)
涼.(プロフ) - ミャーさん» めちゃくちゃ嬉しいお言葉……！泣 素晴らしいなんてとんでもないです！！でも本当に嬉しいです！！更新頑張ります！！ありがとうございます！！！！ (2018年10月23日 23時) (レス) id: d343a3be2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蝶魔 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/novel/25d3d3f54f2/?w=1
作成日時：2018年10月5日 21時
