3話 ページ4
暫く鉄籠が揺れていた｡運び終わったのか鉄籠は揺れなくなった｡一応､逃げ出さないようにと腕は麻縄で繋がれていた｡
メリィ｢商人､幾らからセリを始める気なんだろ···｡｣
そんな独り言を言っていると聞き馴染みのある商人の作り声がオークション会場全体に響く｡商人は鉄籠に掛けられていた布を勢い良く取った｡一気にスポットライトの光が視界いっぱいに入ってくる｡
商人｢今日のオークションのトリ!!世にも珍しいアルビノの女性です!!さぁさぁ､皆さんどうでしょう!!最初は1500万円からです｡｣
A｢2000万!!｣
B｢4000万!!｣
C｢5500万だ!!｣
D｢7000万円!!｣
E｢9500万で!!｣
あぁ､どんどん上がっていく｡このまま､あの赤い目の人とはもう二度と会えないのかな···｡メリィは目から涙を流していた｡
すると···何処かから"1億5000万だ"と聞こえた｡暫くオークション会場は静まり返っていた｡すると､商人はお金に目が眩んでいたのか何処か上の空で漸く意識が戻ってきたようだ｡
商人｢では､1億5000万円で｡購入されたお客様､書類にサインを書きに来てください｡｣
商人が鉄籠から私を出す｡ただ､サインが終わるまできっとこの商人は麻縄を持ったままなのだろう｡メリィを購入した人がサインを書き終えメリィの前に立つ｡
??｢先程ぶりだな｡｣
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望月リリア(プロフ) - 猫苺さん､読んでいただきありがとうございます｡これからも不定期更新ですが暖かく見ていただければ幸いです｡ (2020年10月18日 13時) (
レス) id: 78432833d7 (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - めっさ好きです､､､更新ペース自由で構わないので頑張って下さい！！ (2020年10月18日 13時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望月リリア | 作成日時：2020年9月29日 22時
