12.私の進む道は ページ12
Aside
かれこれ数年が経ち、私は大学を卒業して正式に雄英高校の保健室に勤務となった。
数多く有名なヒーローを卒業させている、名門である雄英高校に勤務することになり、テレビや雑誌に載せてもらうことも増えた。
轟くんとは月に1度くらい、いっしょにご飯に行くような関係が続いている。
お洒落なレストラン、老舗の蕎麦屋、居酒屋など、たくさんのお店に行った。
元クラスメイト達は最近、サイドキックをやめて自分の事務所を設立する人が多い。
轟くんもそのひとりだった。
こないだおめでとうを言いに会いに行ったけれど、本当に嬉しそうな顔でありがとうと言われ、私の心臓は破裂寸前だった。
今、私は勤務中。
お昼ごはんを食べ終え、事務作業を少ししようかと思っていたところだった。
…なんだけれども、恋愛相談をされている。
「はぁ〜…ホントかっこよすぎて困る。Aせんせーは恋人いないの？」
「うーん、残念ながらそのような関係の人は……」
「でもでも、卒業した先輩からショートと仲いいって聞いたけどほんと！？」
「たまにご飯行くくらい…かなぁ」
長い髪を一束指に巻き付けくるくるとする女生徒は、ヒーロー科のとある男子に片思い中なのである。
たびたび、こうやって恋愛相談…もとい、雑談をするのだ。
「あ、そういえばせんせーが表紙の雑誌、みんな買ってるの知ってる？？」
「あー、この前そんな撮影したかも。それにしてもみんな買ってくれてるだなんて、ありがたいね」
「ふふん、私も買っちゃったけどちょー可愛かった！Aせんせーの休日とかしれちゃうなんて、ファンは絶対買うね！」
「好きな男の子が雑誌の表紙飾る時が来るかもだね」
「えー、それってなんかちょっとヤダ」
「ヒーローになるってそういう仕事も受けるってことだから。…まぁ、ダイナマイトみたいに拒否すれば多少は減るかもね」
「でもダイナマイトも普通に雑誌のってるもんなぁ…よし、とりあえず話しかけてくる！」
「ん、がんばれー」
いってくる！とこちらに手を振り、笑顔で保健室を去っていく生徒は、青春の真っ只中だ。
恋に一生懸命な女の子は、ほんとに可愛い。
……私にも、あったな。
そんな日々が、なんてね。
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うい(プロフ) - Nさん» Nさん、コメントありがとうございます😻😻 連載を初めてかずっと読んでいただけていると知って本当に嬉しいです。気遣うような優しい言葉も頂けて感謝の気持ちでいっぱいです🎀これからも頑張りますー！！ (11月11日 17時) (
レス) id: f53586a760 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - こんばんは。連載当初からずっと読まさせていただいています。本業が大変かと思いますが、更新頑張ってください！応援しています☺︎ (11月9日 22時) (レス) @page37 id: c2fb070a76 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - ゆずなさん» コメントありがとうございますー！本当に嬉しいし励みになります^^ 更新頻度遅くて申し訳ないですが気長に待ってくださると嬉しいです！ (11月7日 23時) (レス) id: f53586a760 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - この作品めっちゃ好きです！続き待ってます( *´꒳`* ) (11月5日 23時) (レス) @page36 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございますー！更新頑張ります！ (2023年2月9日 21時) (レス) id: e9ca2c40ed (このIDを非表示/違反報告)
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