Great answer ～恋～ (ページ1)

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『……あ、ああｯ!あったｯ!』

受験結果発表日。
わたしは隣にいた親友___優花に笑顔を向けた。

yu「え？マジで！？あたしは……」

え？まさか名前なかった？
そんなわたしの心配は優花の明るい声と笑顔で書き消された。

yu「あったｯ!ありましたｯ!」

『やった！これで、二人で同じ学校行けるね！』

親友と同じ学校に行ける。周りから見たら、そんなにすごくないかもしれない。
でも、わたし達が受けた学校は、都内でも有名な、偏差値がかなり高い難関校だ。
そんなすごい学校に二人で行けるのは、正直奇跡だと思う。

『あ、お母さんに報告しないと！お父さんにも……』

yu「あたしはいいや。めんどいし。」

『ふふっ。優花らしいね！』

お母さんとお父さんとわたしのグループラインに送ると、すぐに『おめでとう！』とか、『すごいね！』とか、嬉しい言葉が返ってくる。

yu「そうだ。記念に、ピザ食べない？」

『いいね。行こ！』

わたし達が4月に入学する高校の校門を出て、ピザ屋に向かう。
いつもお祝いしたいときに二人で行っている、行きつけのピザ屋だ。

yu「やっぱりここでお祝いすると、やりきったーって感じするよね」

『そうだね。……わたし達、本当に受かったんだ』

もう結果を見てから一時間以上たっているが、まだ嬉しさが消えない。
わたしは高校での生活に期待を寄せながら、炭酸水を口に含んだ。
なんだか炭酸水が甘く感じたのは、神様のちょっとした意地悪だろうか。

神様はもっと意地悪だということを後で知れるのだろう。