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時々船を漕ぎながらも、なんとか午前中を乗り切った。
お弁当を取り出してから水筒が無いことに気がついた。
朝、急いでいて入れ忘れたんだっけ…と朝の自分を恨みながら財布を持って教室を出る。
ドアのところでローレン達とすれ違ったが、「飲み物買いに行ってくる！」と言い、自販機を目指して足を進めた。
水筒を忘れてしまい、飲み物代がかかることは痛いが、旧校舎にあるたった1台の自販機にあるバナナチョコミルク。
あれが、飲めるのなら忘れても良かったかもなんて、ことを考えていると自販機が見えてきた。
だが、旧校舎のはずなのに自販機の前には人がいた。
まさか先客がいるなんて…と思い、よく見てみると
「あれ、イブラヒムくん？」
「あ、Aサン」
まさかのイブラヒムくんでした。
「朝に続いてよく会うね。飲み物買いに来たの？」
「そう。ここにしかないバナナチョコミルク、めちゃ美味いんだよなー。」
「え！！分かる！私もそれ大好きなの！」
こんな近くに同士がいたなんて！！
嬉しくて舞い上がる気持ちを抑えていると、イブラヒムくんが既に購入していたバナナチョコミルクを差し出してきた。
「？どうしたの？」
「欲しいんかと思って」
「確かに欲しいけどちゃんとお金あるし、自分で買うよ！」
そう言って自販機へお金を入れる。
そんな私を見て不思議そうな顔をしてるイブラヒムくん。
「…そ、そんなに飲みたそうに見えた…？さすがに人のもの奪ってまで飲みたいとは思ってないよ！？」
「あー…ちがう、俺ん家金持ちだからさ、欲しがられることとか多かったから…そういうもんだと思ってたわ、ごめん」
なんとなく嫌なことを思い出したかのように呆然とした顔をしてる。
「私は、美味しいものは誰かと一緒に食べたいタイプなの！だから、イブラヒムくんと一緒に飲めて嬉しいな」
「そうか、ありがとう」
驚いたような顔をした後に笑ったイブラヒムくん。
「……いや、ばちかっこいいな…」
「変わってるタイプなんだっけ、Aサンは」
「私が変わってるんじゃなくて皆が変わってると思うんだけどなぁ…こんなにかっこいい人達見たことないもん」
「そんな風に言うの、Aさんだけだよ笑」
「…なぁ、Aって呼んでもいい？」
他愛のない話をして、お行儀が悪いけど飲みながら教室へと向かう。その途中呼び捨てでもいいかと聞かれた為、有難く承諾した。
私もイブくんと呼ばせてもらってなんだか仲良くなれた気がした。
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るき(プロフ) - 最後意外にも暗いラストで個人的に超すきです！！！あとlrn推しだから激重なlrn見れたのすごく嬉しかったです！！すごく面白い作品でした！ありがとうございました！ (4月7日 22時) (
レス) @page35 id: f3ef94bb07 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 好きだぁ！！！！ (3月15日 6時) (レス) @page21 id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (3月12日 3時) (レス) @page17 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
あめ - めちゃめちゃお話好きなタイプのやつで最高です！更新頑張ってください！応援してます！ (3月12日 3時) (レス) @page17 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです！更新お疲れ様です！続き楽しみにしてます！無理せずに頑張ってください！ (3月11日 11時) (レス) @page14 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ | 作成日時：2024年2月18日 23時
