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叶くんの瞳がなんだか潤んだ気がした。
「……はぁ、僕は落ちる気なんて微塵も無かったのになぁ。むしろ、近づいて欲しくもなかったのに。」
「きゅ、急に悪口ですか……」
「まったく、認めてあげるって言ってんの。」
「え？」
「僕と仲良くなりたいんでしょ？いいよ、1番仲良くしようか、これからよろしくね？Aちゃん♡」
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自分の部屋でAちゃんの連絡先を見つめる。
自分の利益のために動いていた。それは本当だ。
葛葉を助けたいと思う気持ちと同じくらい、助けて自分の罪悪感を消そうとしていた。
そんな自分が嫌いで仕方がなかった。
葛葉にはもちろん言えない。イブにも、ふわっちにも。
初めてだった、あんな風に自分を出してしまったのは。
「不思議な子だなぁ……。Aちゃんは」
この顔に加え、天使という珍しい種族。
顔が良かったら……だなんて言葉を何度聞いたかなんて覚えていない。
「……葛葉に、謝らないとな」
笑って彼女のことを教えてくれた親友に謝らなくては、好きになってしまったことを。
自身の携帯から葛葉へと電話をかける。
「…もしもし？叶か？どった〜？」
「…………ごめんね、葛葉。好きになっちゃった、あの子のこと」
「……」
無言が続く。隠すことも出来たが、それをするのはなんだか違う気がした。
「初めは、むしろ嫌いだったんだ。僕達に近づいてすぐに裏切るんじゃないかって。酷いことも言った。でも、全部受け止めてくれたんだ。葛葉の言った通りだったよ。」
「……やっぱりかぁ〜……」
「…え？」
「なんとなくだけど、叶も好きになりそうだなって思った。俺はアイツに勝手に賭けたんだよ、アイツなら、叶のことを受け止めてやれると思ってな」
「弁当食べるのに連れてきたのはわざとってこと？」
「食べるやつがいなくて困ってたのはホント。でも、女子のとこに行かせないで連れてきたのはお前に会わせたかったから、最近、なんか悩んでそうだっただろ？」
バレてたのか、そんなに顔に出てたのだろうか。
全て親友の思い通りだったらしい。
まったく、ほんとにこいつは……
「そんで？解決したんか？？」
「そりゃもうバッチリだよ、葛葉。」
「ならいいけど〜」なんて話す親友に笑みが溢れる。
僕は本当に良い奴を親友に持った。
「あのね、葛葉……」
「僕、負ける気ないから」
画面の向こうで不敵に笑う顔が目に浮かんだ。
「望むところだ。」
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るき(プロフ) - 最後意外にも暗いラストで個人的に超すきです！！！あとlrn推しだから激重なlrn見れたのすごく嬉しかったです！！すごく面白い作品でした！ありがとうございました！ (4月7日 22時) (
レス) @page35 id: f3ef94bb07 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 好きだぁ！！！！ (3月15日 6時) (レス) @page21 id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (3月12日 3時) (レス) @page17 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
あめ - めちゃめちゃお話好きなタイプのやつで最高です！更新頑張ってください！応援してます！ (3月12日 3時) (レス) @page17 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです！更新お疲れ様です！続き楽しみにしてます！無理せずに頑張ってください！ (3月11日 11時) (レス) @page14 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ | 作成日時：2024年2月18日 23時
