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「なんでって……言ったよね？君の浅い考え方が嫌いだからだよ。」
「嘘ですよね、それ。本当はもっと、別の理由があるんじゃないですか？」
真っ直ぐ見つめると叶くんに目をそらされる。
「もし…… 僕に別の理由があったとして、それが君に関係あるの？」
「ある！って、自信満々には言えないけど……。でも、叶くんは葛葉くんのお友達で、わたしも葛葉くんのお友達だから実質関係があるというか…」
「いや、関係があるから聞きたいんじゃなくて、その、葛葉くんとお友達のままでいたいし、それに、叶くんともお友達になりたいから！」
「だから、何か理由があるなら教えて欲しい、です」
言いたいことは言えた。後は叶くん次第だ。
「…僕は、ずっと葛葉と一緒にいたんだ。幼い頃からずっとね。葛葉が容姿で馬鹿にされるところだって見てたんだ。でも、醜い僕が止めたところで悪化するだけ……いや、それを理由に逃げてただけだ、僕は。勝手だけど、僕は葛葉を守りたいと思ったんだ、僕の罪悪感を消すために、ね。」
「僕は、最低な人間なんだよ。」
拳を握りしめて話す叶くん。沈黙を破ったのは私だった。
「友達思いなんだね、叶くんって」
「……え？」
「だって、葛葉くんのことを思って行動してるんでしょ？私なんて実際動くの怖くて、出来ないことの方が多いから。それを友達のためにできるって、やっぱり叶くんはとっても優しいんだね！」
私の言葉に目を見開いた叶くんは、震えた声で言った。
「そんなことも、僕の正体を知ったら言えないよ。」
「正体って、？」
「……僕は、人間じゃない、天使なんだ」
天使、人間が多いこの世界でまさかの天使。
吸血鬼と並ぶ、いやそれ以上の希少種だ。御伽噺の中の世界にしか居ないと思っていたが、存在するとは……
「……ねぇ、それって…」
「羽があったりするの？？」
「は？」
「いや、天使なんて会ったことないから……でも、叶くんが天使なのも納得だよ！天使って光の輪がついてるんだよね？叶くんの髪もほら！光に当たると輪っかが出来てる！綺麗だね！！」
「……葛葉が吸血鬼だってことも知ってるんでしょ？なんとも思わないの？こんな身近に人間じゃないやつがいるなんて」
「吸血鬼だろうとなんだろうと葛葉くんは葛葉くんだよ、叶くんもそうでしょ？」
「種族だとか見た目だとか気にしたことないよ。私は、私が一緒にいたい、仲良くなりたいと思った人と話してるの。叶くんもその1人！！」
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るき(プロフ) - 最後意外にも暗いラストで個人的に超すきです！！！あとlrn推しだから激重なlrn見れたのすごく嬉しかったです！！すごく面白い作品でした！ありがとうございました！ (4月7日 22時) (
レス) @page35 id: f3ef94bb07 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 好きだぁ！！！！ (3月15日 6時) (レス) @page21 id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (3月12日 3時) (レス) @page17 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
あめ - めちゃめちゃお話好きなタイプのやつで最高です！更新頑張ってください！応援してます！ (3月12日 3時) (レス) @page17 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです！更新お疲れ様です！続き楽しみにしてます！無理せずに頑張ってください！ (3月11日 11時) (レス) @page14 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ | 作成日時：2024年2月18日 23時
