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(葛葉side)
「どういたしまして！…あの、葛葉くんなんかあった？」
告げられた言葉と心からうれしいと思っている笑顔、それに俺を本気で心配する声色に心臓が掴まれたような気分になる。
言っては駄目だと思うけどコイツに隠し事をしたくない。
言わなければ俺は吸血鬼だと。
「あ、おれさ、人間じゃないっつーか……」
「……え？」
「おれ、吸血鬼なんだ」
俯いたまま顔を上げないA。やっぱり言うんじゃなかった。後悔ばかりが募る。
「葛葉くんが吸血鬼…そうなんだ〜！！だからそんなに綺麗な瞳なのかな！？よく見たら牙みたいのあるもんね！カッコいい！！」
「おまえ…もっとなんかあるだろ、気持ち悪いとか、怖いとか、」
「？そんなこと思わないよ、人間でも吸血鬼でも葛葉くんは葛葉くんだしね。」
幼い頃からこの容姿と種族のせいで馬鹿にされることばかりだった。唯一友達と呼べたのは近くに住んでいた叶のみ。
友達なんて必要ないと思ってた、けど……
『こいつは、なんか違うよなぁ…』
友達になれたことはうれしい。でも、違う。
友達で終わりたくない、もっと奥まで、誰も踏み込んだことがない、あの幼なじみ共でさえまだ入ったことの無いところへ入りたい。
そんな汚い独占欲が出てくる。
まだ会って2日だぞ？ありえないと思うが、この感情が嘘では無いことが自分が1番分かる。
「なぁ、おれのことすき？」
「もちろん好きだよ！葛葉くんは、お弁当食べやすいように自分の机寄せてくれたりとか、数学の問題で手が止まるとさりげなく教えてくれたりする優しさがとっても素敵だから！」
まただ、また俺の欲しい言葉をくれる。
負けない、あの幼なじみには。負けない、あの親友とかいう女には。負けない、これから出てくるであろうこいつに惚れる人間には。
「これからガンガン行くから、覚悟しとけよ」
「？うん！」
意味が分かってないのに頷くところも、吸血鬼だと知ったのに笑いかけてくれるところも全部愛おしいと思ってしまう。
『これは、重症だろ……』
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るき(プロフ) - 最後意外にも暗いラストで個人的に超すきです！！！あとlrn推しだから激重なlrn見れたのすごく嬉しかったです！！すごく面白い作品でした！ありがとうございました！ (4月7日 22時) (
レス) @page35 id: f3ef94bb07 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 好きだぁ！！！！ (3月15日 6時) (レス) @page21 id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (3月12日 3時) (レス) @page17 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
あめ - めちゃめちゃお話好きなタイプのやつで最高です！更新頑張ってください！応援してます！ (3月12日 3時) (レス) @page17 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです！更新お疲れ様です！続き楽しみにしてます！無理せずに頑張ってください！ (3月11日 11時) (レス) @page14 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ | 作成日時：2024年2月18日 23時
