夏も海も空も (ページ7)

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「...あっつ〜い!!!」

朝から降り注ぐ日差し

「まだ7月始まったばっかりなのに暑すぎる...」

フラフラになりながらもダンボールにめいっぱい詰められた野菜を運びながら歩く

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昨夜、自室に戻ってからいつの間にか眠っていたようで

部屋に差し込む光が眩しくて目が覚めた

「久しぶりにぐっすり眠れたかも..」

シャワーでも浴びようと、眠たい目を擦りながら1階に降りる

「あら、Aちゃんおはよう。」

「おはよう。」

「丁度よかったわぁ。」

「ん？」

「Aちゃん、これ今朝うちの畑で採れたお野菜なの。申し訳ないんだけど、健ちゃんのお店まで持っていってくれないかしら？」

「...全然いいけど、けんちゃんって？」

「海のそばで喫茶店やってるのよ。Aちゃんと同じくらいの歳の子でね。

時々、家のお野菜差し入れしているんだけど、今日はこれからお茶に誘われちゃって...」

「もしかして、正門くんのおばあちゃん？」

「そうよ！良規くんと会ったことあるのね。」

「昨日、海に行ったときに初めて会ったんだ。」

「良規くんなら安心ね。Aちゃんにはこっちでも楽しく過ごして欲しいもの。」

きっと祖母なりに心配してくれていたんだろう

直接的に言葉には出さないその優しさが有難かった

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