せぶん ページ8
「んふふーデートかぁ……」
「だいちくん、ウザイです。俺達にとっては嫌味なんですから」
「えぇー?だってぇー」
興奮している俺を若干引き気味に見ているたなっちの反応は当たり前であろう。
俺はスマホでAと行くショッピングモールを念入りに調べていた。
今は帰ったAのお誘い。こんなチャンスは滅多にないし、最近はスーツばかり着てオシャレというものも鈍っていたから丁度いい。
「オイラも行きたい…だいちくんだめー?」
「ダメに決まってるじゃないの!!デートにはじめくんを連れてくわけが…」
「ならデートに行く前に行けばいいじゃないですか。それならデートじゃないですもん」
「お、それいいね」
たなっちの要らない言葉に何故かAの声が賛成してくる。
「え、A!? もう帰ったんじゃ……」
「それがさ鍵忘れた事に気づいて帰って来たの。はじめさんも行きたいのなら、一緒に行きましょうよ」
あ、デートの前ですよ? と付け加えてくれるAは優しい。
「本当に!? ならみんな行こうよ!!ようへいくんとか行きたいでしょ!」
「何で俺なんですかw でもAとは大学以来出かけてないから良いかも」
「そうだね。ようへいとは久しぶりだ」
「今から楽しみになって来ました!はじめさんナイスです」
「いやぁ 俺も服選んでもらいたいですよぉ」
「全員の服を選ぼう。それで遊園地とか行きたいね」
「え、遊園地ですか!良いですね!僕の服もお願いします!」
はじめくんはその気になってしまったのか、周りの人を巻き込んで、まさかの全員でお出かけとなってしまった。
てか完全に俺が空気。A付近には盛り上がっ
た五人の男達が群がっている。
「はいはい!!みんな離れて……!」
鍵を片手にもう帰ると言わんばかりに階段に体を向けているAを守るように前に出る。
「えーだいちくんだけはダメでしょー? みんなのAちゃん!」
「俺の彼女!!人のものにベタベタしないの。Aも否定してよ!」
「自分に害はないから大丈夫だよ?」
ほら言ってるじゃん!とAの言葉に肯定するはじめくん。
こんなんじゃ、Aは好かれてくばっかりなんだから。
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あや(プロフ) - かなとさん» 申し訳ございません。以後気をつけて参ります (2019年9月1日 20時) (レス) id: 0a2930288c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はありますか? (2019年9月1日 20時) (レス) id: a276c47867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや x他1人 | 作成日時:2019年9月1日 20時