すりー ページ4
「あれ!? Aちゃんいるんだけど!? いつ来た?」
「30分くらい前ですよ。ていうかはじめさん、さっき挨拶してましたよ」
「え、嘘ぉ!?」
「てかお酒飲み過ぎじゃない?w Aって明日も仕事だよね?」
「私は制御してるってーの。飲み過ぎなのはたなっちとだいち。だいちに限っては私の悪口言ってくるんだけど」
「酔っ払い過ぎだってw」
目の前がボヤけ、聞こえるのははじめんと話すテツヤの声と呆れてるようへいくんの声
分からない程に人は多くなり、酔っ払った俺にはそれと他に何人もの声が聞こえる。
手に持っている缶ビールは空。たなっちもクラクラしてて今にでも潰れそうなぐらい。
その中でも負けてたのかしょんぼりしたけんすけが酒を見つけると、大きな音を立てながら椅子に座って来た。
「俺も飲みたいよぉ↑ まだあります〜?」
「あー分かんない。たなっち、冷蔵庫見て貰える?」
「んぇ……冷蔵庫にはもう無いです……」
「なら下に日本酒が残ってた気がする。確か2号棟かな」
「なら持ってきまーす。Aさんも来てくれます?」
「んよ」
ともたかの声とAの声が騒がしい部屋から遠ざかる気がした。
次第に声はどんどん遠ざかって、遂には聞こえるか聞こえないかぐらいまで
体は正直なのかもしれない。立ち上がって、階段をいつも以上の速さで駆け下り、玄関で靴を履き替えていたAを捕まえた。
「……行っちゃヤダ」
「ともと2号棟行くだけだよ。なに子供みたいな言い方になってるの」
「なら俺と行ってよ。彼氏と行くのは嫌なんですか」
「嫌じゃないけど途中で倒れたりしない? その約束が出来るならともと交代ね」
「約束します」
「ん、分かった。とも悪いね、準備しといて貰える?」
「分かりやしたぁ〜」
Aはともたかが階段を上るまで見てて何かイラついた。
隣に俺が居るのにともたか優先みたいじゃんか。
「だいちは大人気ないね。ともと一緒に行きたかったなぁ」
「うっさい。次ともたかと一緒にいたら怒るよ」
「怒るなら私だけにしてね。彼氏さん」
俺はフラフラする頭を抑えながら靴を履き替える。
Aはそんな俺を見ながらぽつりと呟いた。
「嫉妬してくれて嬉しかったかも」
次の瞬間、死ぬかと思った
124人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや(プロフ) - かなとさん» 申し訳ございません。以後気をつけて参ります (2019年9月1日 20時) (レス) id: 0a2930288c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はありますか? (2019年9月1日 20時) (レス) id: a276c47867 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あや x他1人 | 作成日時:2019年9月1日 20時