もう1人の副総長

39話 ページ40

S.S MOTHERS

『真一郎〜！』

真一郎｢あ？(人2)じゃねぇか。お前今日稽古の日じゃなかったか？｣

『もう終わったよ〜！だから遊びにきた♪』

真一郎｢俺仕事あるから、遊んでやれねぇぞ？｣

『見てるだけで楽しいからいいの♪』


これはまだ私が小学生の時の記憶。

こんな日常があの人との思い出。

いつも稽古終わりに真一郎のバイク屋に通って、夜まで居座りそのまま佐野家でご飯食べてた。

そんなただの日常がこの先無くなってしまうなんて、この時の私は思ってもなかっただろう。

真一郎｢ほら、(人2)。送ってやるから後ろ乗れ〜｣

『やった♪真一郎、ありがとう！』

ﾏｲｷｰ｢えー(人2)だけずりぃ！俺もシンイチローの後ろ乗りたい！｣

『送ってもらうだけだよ笑』

真一郎｢万次郎、今度走るとき一緒に連れてってやるよ！｣

ﾏｲｷｰ｢ほんとー！？｣

『どんだけ一緒に行きたいんだよ笑ほんとマイキーは、真一郎のこと大好きだよね笑』

ﾏｲｷｰ｢いいじゃんかよ、別に。｣

真一郎｢そんじゃ、(人2)送ってくるわ！｣

『バイバイ！マイキー、エマ！』

私は、真一郎の後ろに乗せてもらうのが大好きだった。

私には、兄弟なんていないからお兄ちゃんがいたらこんな感じなのかな。
それくらい、真一郎のことが大好きだ。



だけど……


どうして、いなくなったの……


真一郎……

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