周りと違って何が悪い【wrwrd!】 (ページ23)

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屋敷に出てった時同様、塀を登って入った。

なんか危険なことに巻き込まれた気もしないこともないが…、鬱君が無事そうなので良しとしようかね。

部屋まで鬱君に送ってもらったのでお礼を言って別れた。

部屋に入り、俺は畳に寝転がった。こんなにもゆったりと過ごせる日は中々ない。微社畜みたいなことしてたけど、それなりに楽しかったし。

あぁ…、久しぶりに動いたからかな…、すげぇ眠ぃや…。

…む…り…。

…ｽｩ…ｽｩ。

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？？-side

シャオさんもクソ先輩も大先生も揃いも揃って骨抜きにした女、Aさんと言ったか？

…ここにいる人らは皆過去に傷を負っている人ばかりだ。

会った時から不思議に思っていたが、Aさんがいたから割と普通に居られたのだと、彼女を見て思った。

何故彼女がそこまで俺らみたいなやつらに構うのか…理解できんかった。

だから、彼女のいるこの部屋に来たのに…。

『ｽｩ…ｽｩ』

……無防備に寝てんなよ…。
なんのために俺がここに来たんや…。

その時

『…何かありましたかぁ？』

と俺のほうを見ずに聞いてきた。

っは？寝とったんちゃうんか？

『っん〜！ま、寝てましたけど人の気配読むの得意なんで。で、なんです？ヘルメットのお兄さん？』

伸びをしたと思えばそんなことを聞いてきた。

shp「…、なんで、あの人らに構うのか知りたかったから」

そう言った瞬間、彼女はふわふわした雰囲気とは一転、真剣な顔つきで一言…。

『大切だから』

たったそれだけを言葉にした。

……

~~？？-side~~ shp-side