周りと違って何が悪い【wrwrd!】 (ページ17)

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俺はさっきまで居た部屋に戻り自分の持っていた荷物を軽く整理した。

荷物の中を覗けば、会社で使ってたiPadの他に財布など諸々入ってた。

中のものを取り出して整理してると、キーケースについている昔親友3人に貰ったフェルトのキーホルダーが見えた。

不恰好だし、所々糸がほつれているが昔のままの状態を保っているこれは俺の宝物だ。

…落としてなくてよかった…。

一応スマホと財布、そしてキーケースから外したキーホルダーだけを荷物の中に入ってた小さめのウエストポーチに入れ、和室を出る。

kn「…どこ行くん？」

『ちと散歩しに行こうかと』

出て直ぐにシマ君に話しかけられ内心バクバクしながら彼の質問に答える。

kn「そか。

…せめて大先生連れて行きや。俺もシャオロンも外せない仕事入っとるし…、1人で行かせんのは怖いわ」

『ん、分かった。俺は行く準備は出来てるから一緒に鬱君呼びに行こ？俺この屋敷確実に迷うし』

kn「そのつもりやで」

どうにも何かはわからんけど怖いらしいのでシマ君の提案を呑む。

…外せない仕事、かぁ。

死ななきゃ何でもいいけどさ。

シマ君に案内され、鬱君がいるという部屋の前に来た。

kn「大先生、Aについてってや」

そう言ってシマ君はノックもせずにズカズカと部屋に入っていった。

俺はその後に続いて『散歩について来てー？』と言いながら入った。

ut「へ？？？なんやて？？」

鬱君が困惑しながら俺とシマ君を交互に見る。

まぁ、分からんでもないけど。