周りと違って何が悪い【wrwrd!】 (ページ11)

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☆ ページ11

「そうか。

…良かったじゃないか、″シャオロン″」

確定なんだね。シャオ君、中学卒業後何も言わずに離れてってごめん…。シャオ君の1番不安定な時期だったのに離れてってごめん。

sha「…っ」

『…ごめん、はこっちのセリフなんだよ？シャオ君』

sha「…え？」

え、気づいてなかったか。

『シャオ君、手刀食らわす時ごめんって言ったんだ。
でもさ、謝るべきは俺の方だ…。あの時、俺は何も言わずにシャオ君のとこから離れた。…ずっと、謝りたかったんだ。…っごめん！』

sha「っな、なんでAが謝るん！？どう考えたって…悪いの俺やんか…」

『なんで？ってかシャオ君のどこが悪いのさ』

sha「…っは？」

まず、シャオ君の気配知ってたはずなのに気づかなかった俺はポンコツってわけでしょ？

避けようと思えばいくらでも避けれたはず。でも避けてない。感覚的に避けちゃいけない気がしたんだ。…確か。

『俺さ、シャオ君が俺をつけてたの気づいてた。…でもシャオ君だってことに気づけてなかった、その時点で既に俺が悪い。

1番謝んなきゃなんないのは、中学卒業後何も言わずに離れてったこと。シャオ君に伝えれば良かったのに、俺は…伝えれなかった』

sha「でもっ、それは…」

まるで自分が全部悪いって思ってるような顔…。なんでそんな顔するのさ…。

『…シャオ君は相変わらず優しいね』

sha「え？」

『ここの皆が、優しかったシャオ君をもっと優しくさせたのかな？…でなきゃ、あの時涙目にならないっしょ』

sha「気づいてたん…？」

『薄れる意識の中俺は振り向いて見たんだから当たり前じゃん？』

今もシャオ君は若干涙目になっている。周りを見ればシャオ君のその様子にかなり驚いているようだった。

『ほら、シャオ君。涙なんか拭いて綺麗な笑顔見せてよ』

sha「っおん！」

そう言って見せてくれた笑顔は今までで1番綺麗に見えた。