記録3:驚きの行動 ページ3
「な、何であんたがここに!?」
「色々あって…ね」
「嘘でしょ…この場所だけは安全だと思ってたのに…」
はぁ…とため息をつきながら先程置いた木の束を持ち、焚き火の前に置いた。
「みんなに説明するのが大変そうね」
なんと彼女は、僕の隣に腰掛けた。
「驚かないんだね」
「そりゃね?今のあんたは私達と同じ生存者なんだから。いちいち考えてる暇もないわよ」
「意外と冷静だね」
「当たり前よ。何回殺されたかもう覚えてないわ。」
僕は彼女のジョークを笑って返し、名前を聞いた。
「ねぇ、名前教えて?」
「Aよ。」
「日本人かい?」
「ええ。」
彼女との話は意外に盛り上がった。
好きなものは何だとか、趣味は何だとか…
古典的な質問ばかりだったが、彼女の理解力と語彙力で小さな話がいっそう大きくなった。
「久々にこんな楽しい思いをしたわ。あんたこっち(サバイバー)の方が向いてるんじゃない?」
「嫌だよ!だって痛いじゃん!」
「冗談よ」
彼女が笑った。
儀式の時は眉を寄せた表情しか見せなかったから新鮮だ…。
なんて考えていると、再び背後から物音がした。
今度は男女が数人出てきた。
「ドワイト、コレも持って。私こっち持つから」
「ちょっ、ローリー、これは流石に重いって…」
「うっさい。男は重たい物持ってなんぼでしょ」
「帰ったよ〜、って!えっ!?と、トリックスター!?何でこんなところに!」
「はっ!?」
「ひぃっ…!」
「みんな落ち着いて。これには訳があるから。」
Aが僕の前に立って他のサバイバーと話し出した。
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作者名:おひさま | 作成日時:2021年11月28日 16時