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「なんですか？」
突然の敬語で戸惑うけど、言うしかない。
「好きです」
「……」
やばい、引かれた？
これも、撤回しないといけないんじゃ。
目を見て真剣に言ったのはいいけど、見つめ返される力もすごいからすぐに恥ずかしくなる。
こっちは下を向くしかなくて、2人のあいだに流れるのは微妙な空気。
時計の針の音がなんとか静寂を裂いてくれる。
「……！」
すると、彼がどんな顔をしているかわからないまま抱きしめられる。
ちょっと待って、頭が追いついてない。
けど、あったかくて安心する。
拒絶……は、されてないよね。
「俺でいいの？」
「へ？」
「俺、照じゃないけど」
「ん？」
優しく体を離されて、顔を上げたらまた目が合って微笑まれる。
「照とずっと喋ってたよね？」
「あ、あれは相談してて」
「そっか、ならよかった」
「外、行く？」
「いいよ」
「またあとで話そ、」
「うん」
===
次からまた他sideになります！！
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作者名：こころ | 作成日時：2020年3月6日 18時
