介抱１０−豪炎寺の場合− ページ10
「内部からの革命、お疲れ様！かっこよかったよ修也！やっぱりいつになっても修也は私のプリンスだ！」
右手に缶チューハイを持ち満面の笑みで声を弾ませ子供のように言うこいつは俺の彼女だ。
中学時代に俺が沖縄に身を隠していた時期、散々世話になった彼女に俺はいつの間にか惚れていて、高校に入ってバラバラになる直前に告白して今に至る。
そろそろ結婚を切り出したい頃だ。
告白した時には円堂のように'修也はいつも遅いんだよ！'と言われたのを思い出しながらAを見る。
今日は俺の家で小さな祝賀会。
Aがどうしてもやりたいと言って聞かなかったからだ。
「修也、よかったね。円堂君と鬼道君が雷門をあそこまで導いてくれて。」
『あぁ。あいつらがいなかったら俺の計画は成功しなかった。本当にあいつらには感謝してるさ。』
「なんだか中学時代見てるみたいで楽しかった！」
『そうか。………ん』
キラキラ笑う彼女にキスをする。
すると照れたのか新しい缶を開け一気飲みしてしまったA。
しかも運の悪いことに飲み干したそれは俺が買った度数の高いものだった。
酒が強いわけではない彼女は一気にべろべろに酔った。
「しゅぅやぁ……うへへへへ。」
変な笑いを漏らしながら俺に体を預けるA。
既に半寝の状態で話が通じない。
『…また、タイミングを逃してしまったな。』
仕方なくベッドまで運び、水を取りに行こうと背を向けると
「ここに…いて…しゅーや…。ぎゅーって、して…」
と寝ぼけ眼で言うA。
『はぁ…。しょうがないな。』
ぎゅう、と抱きしめて軽いキスをしてから頭を撫でてやるとAは満足げに目を閉じた。
数分後完全に寝たのを確認して俺はシャワーを浴び、Aの隣に潜り込んで寝たのだった。
．
『なぁ、A。結婚しないか。』
「えっ」
『ずっと言いたかった。』
「…………修也はいつも遅いんだよ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーみやン＠JustinB好き(プロフ) - ヒートくんのを見たんですが、ちょうど誕生日まで6日だったので見てて嬉しかったです…！これからも応援してます！ (2018年2月6日 3時) (
レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
緑川リュウジ - リクです。風魔を追加してください！お願いします！ (2018年1月21日 22時) (レス) id: eb90e6aa4a (このIDを非表示/違反報告)
レータ(プロフ) - 篝火―かがりび―さん» わあああありがとうございます!!頑張りますこれからもどうぞよろしくお願いします…っ!! (2017年12月20日 21時) (レス) id: 98a20cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
篝火―かがりび―(プロフ) - 続き楽しみにしてました！合格おめでとうございます！これからも更新頑張ってください(^^) (2017年12月19日 18時) (レス) id: ef5ed683e1 (このIDを非表示/違反報告)
レータ(プロフ) - 菜の花さん» ありがとうございます!!!長い間何も言わずに止めてて申し訳ないです…。頑張ります!!これからもよろしくお願いします!! (2017年12月14日 19時) (レス) id: 98a20cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レータ | 作成日時：2017年8月21日 0時
