介抱３−風丸の場合− ページ3
『……』
静かな部屋の中、聞こえるのは彼女の規則的な寝息だけ。
サラ…と彼女の髪を指で梳く。
するすると通る柔らかい茶髪。
飲みすぎているせいか赤みがさした頬。
くるんと上を向いた長めのまつげ。
どれも愛おしくて、思わずふっと笑ってしまう。
「…ん」
小さな声を上げ身をよじる彼女。
机に突っ伏して寝ているため、伏せられたまつげが綺麗に見える。
『まったく、無防備だな』
このまま彼女を見ていれば耐えられずに組み敷いて思うままにしてしまいそうで、俺は冷蔵庫へもう１本ビールを取りに行った。
『はぁ…』
飲ませすぎたか…と少し後悔していると
ふとAが起き上がる気配がしてビールを持って戻った。
「いちろーたぁ…」
『起きたのか。おはよう。…ってまだ夜中だけどな』
苦笑しながら言うと彼女はふわりと微笑んで俺に抱きつく。
辺りがアルコールと彼女の甘い香りが混ざった何とも言えない俺を刺激する匂いに包まれる。
『A…？どうしたんだ？』
「すき…」
突然の言葉に息が詰まりそうになる。
普段Aは思っていることを口に出さない。
寂しい時は無言で抱きつき、嬉しい時や楽しい時は全力の笑顔で表現する。
[好き]だなんて告白された時以来聴いたことがない。
俺はAの言葉で限界に来ていた。
『………っん』
噛み付くようにキスをする。
俺も酔っているのだろう。自分でも止められなくてこんな風になった自分に驚く。
『……ん…Aっ…っふ…』
１度口を離すとうっすらと目に涙を浮かべて俺を見るA。
俺の服を握りしめて俯く。その動作が可愛くて仕方なかった。
俺を見上げてニコリと笑う彼女をぐいっと離す。
不思議そうな顔で見る彼女を尻目に俺はその華奢な体を抱き上げる。
「…わ」
驚いて目を見開いて俺に掴まる。
もうダメだ。
優しくベッドに下ろすとなんとなくこれからを察したのか更に赤くなる愛しい彼女。
「…ちょっと、怖い…かも…」
その言葉に少し怯むがここで下がったら俺も辛いし何より男が廃る。
『大丈夫。俺に任せろ。』
．
「いちろーた」
『なんだ？』
「………だいすき」
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ゆーみやン＠JustinB好き(プロフ) - ヒートくんのを見たんですが、ちょうど誕生日まで6日だったので見てて嬉しかったです…！これからも応援してます！ (2018年2月6日 3時) (
レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
緑川リュウジ - リクです。風魔を追加してください！お願いします！ (2018年1月21日 22時) (レス) id: eb90e6aa4a (このIDを非表示/違反報告)
レータ(プロフ) - 篝火―かがりび―さん» わあああありがとうございます!!頑張りますこれからもどうぞよろしくお願いします…っ!! (2017年12月20日 21時) (レス) id: 98a20cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
篝火―かがりび―(プロフ) - 続き楽しみにしてました！合格おめでとうございます！これからも更新頑張ってください(^^) (2017年12月19日 18時) (レス) id: ef5ed683e1 (このIDを非表示/違反報告)
レータ(プロフ) - 菜の花さん» ありがとうございます!!!長い間何も言わずに止めてて申し訳ないです…。頑張ります!!これからもよろしくお願いします!! (2017年12月14日 19時) (レス) id: 98a20cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レータ | 作成日時：2017年8月21日 0時
