第31話 ページ32
「くくっ、顔が死んでるぞ」
『誰のせいやねん』
陣といるとどれだけ平和なアトラクションでも恐怖に変わるよ。
陣をポカポカ殴りながら次のアトラクションへ歩く。
ちなみにコーヒーカップ終わった後キャラメルポップコーン買ってくれた。
陣は甘いものは今はいらないみたい。また後で無理矢理食べさせるとしよう(ゲス顔)
そういや、次のアトラクションって何だろ。
陣は目的地まで歩いてるみたいだけど教えてくれない。
もぐもぐと食べながら陣の後ろをついていくと、陣がいきなり止まりやがったためその背中に鼻をぶつけた。
これ以上低くなったらどうしてくれる。と陣を睨みながら目の前を見て、私は咄嗟に逃げ出
そうとした(デジャヴ)
『じじじ陣さん、陣さん止めましょうよここは。ほら、幽霊がついてきちゃいますよ、駄目ですって。体に良くない』
ムリムリムリムリ。
だって、私の目の前にある古びた建物は
「ホォ……行くぞ」
お化け屋敷なのだから。
陣はコーヒーカップに乗らせた仕返しだとばかりに私のことを引きずる。
成人男性の陣には到底かなうはずもなく、私はお化け屋敷の目の前に立たされた。
『私は嫌な予感がする……もう二度と戻ってこれない気がする……』
「馬鹿なこと抜かしてんじゃねぇ、早くしろ」
貴方早くしろって言ってるけど私のことすっごく楽しそうに引きずってますからね???
そんな、別に一人で行きなよ(最低)
まぁ、もう遅い訳で。
一日フリーパスを見せ、何故か遊園地の施設員さんににこやかに笑われながら私達はお化け屋敷へ入ってしまった。
辺りは真っ暗で、非常口と松明のようなセッティングの暗い明かり、それに方向を示す矢印だけが頼りだった。
陣は私の手を掴むように握りながらどんどん前へ突き進む。
貴方が敵だとは知りませんでした。もう許さないからな黒澤陣!!!
もう安室さんみたいにアカイイイイってしてやる!!()
と言いつつも私はずっと怖気づいているんですけどね。
その時、誰かに後ろから肩をぽん、と叩かれた。
『ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!!!陣許さない!!!!ほんとに許さないから!!!怖いいいい!!!』
死ぬ、死ぬと連呼し思わず憎き相手陣に抱き着く。
「うるせぇ」と陣は後ろも振り向かず前へ進む。
一度も顔を見てもらえなかった幽霊役の人がなんだか不憫に思ってしまった。陣がすみません。
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あごしわ - イヤァ…ジンサンノギャップモエデ…ギャップモエデヤラレルゥ…ウウウウウ… (2020年1月3日 4時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - みーこさん» コメントありがとうございます!ジンさんは結構優しいイケメンだと妄想してます…! (2019年7月1日 10時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - 十六話しんどい()イケメンすぎる… (2019年6月30日 21時) (レス) id: d6e134e20f (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - ジントニックさん» 指摘コメントありがとうございます!すみません、一応直しました。どうでしょうか? (2019年6月25日 15時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
ジントニック - 途中から名前が変わってないんですが (2019年6月25日 14時) (レス) id: 9e5a3f5f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あると x他1人 | 作成日時:2019年6月15日 22時