アーティストの私とアイドルの君 (ページ19)

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『ごめんちょっとお手洗いいってくるね』

西「んー、大丈夫？着いていこうか？」

『貴方みたいに酔ってないので大丈夫です～』

他のメンバーは飲むけど私は生憎飲めない人。

今日のLIVEの余韻に浸っていると人とぶつかった。

『あっ、すみません、、』

「いえ、こちらこそ、、ってA」

『、、樹くん、、』

樹「すげー久しぶり。今日お疲れ様」

『、っうん。ありがとう。来てくれるとは思わなかったよ』

樹「まあ、北斗誘われたし。」

6.7年振りにしっかり話した彼は
あの時の面影のままで無邪気な笑顔を見せた。

なんだ、全然変わってないじゃん。

『あ、デビューおめでとう。最近テレビに引っ張りだこだね(笑)』

樹「ありがとう。有難いことにね(笑)」

でもお互い遠慮してるのかちょくちょく出る無言

『っあーそろそろ戻るね』

樹「待って。」

そういうと樹くんは私の腕を掴んだ

樹「Aのソロ曲聞いて正直涙が出た。もしかしてって、俺自意識過剰だと思うけど。だからさ、、もう1回1からやり直したい。連絡先交換するのからでいいから、、」

『フフっ』

思わず真剣な樹くんが可愛くて笑ってしまった

『はいっ。』

と言って、LINEのQRを出した

樹「っ、A～～～～～～！！！！」

この人懐っこさは私が好きだった樹くんのまんまだった。