紅国総統と蒼国総統 ページ9
今思えば、俺とゾムは似通った点が多かった
髪の色や、声は違った
が、目の色はどうだろう??
あの地域特有の翡翠色の瞳
あの地域特有といっても、翡翠色の瞳はとても珍しい
同じ緑系統でも。深緑色の方が国民の99%を占めていた
まさに、オスマンのような＿＿＿あっ
総統｢気づいたかな??
君たちの今いる国、我々国の外交官であるオスマン君
彼も元々蒼国出身だ｣
彼の瞳は中々見れない
故に、そのような考えは浮かばなかった
彼も蒼国の生き残りだとは…
総統｢…話を戻そうか
ゾム君の父は紛れもない私の兄だ
小さい頃、君たちがお互いのことしらないといえば、父親のことぐらいだったろう??
ずっと、隠されていたはずだ、お互いの父親について
私が紅国の総統であったから
そして、ゾム君の父親が蒼国の総統であったから
蒼国と紅国の戦争のとき、家が崩壊しただろう?
あのときも私たちは軍を率いるために指令を出していたんだ｣
俺とゾムは驚きを隠せなかった
まさか幼馴染の父親が自分の父親と兄弟で、どちらも敵視している国の総統だったなんて思いもしなかった
総統｢さぁA、私を殺すか??｣
足が動かない
あれほど恨んだ国の総統だ
殺さなければ
仇を打たなければ
ダメだ、足が言うこと聞かへん
こんなんでも俺の実の父親だ
総統｢A、お前が俺を殺しやすくするために1つ教えてやろう
俺はな
お前ら家族を、あの村の人々を
愛おしいと思ったことなんて一度もないんだよ｣
刹那、
俺の父親、紅国の総統であったソレは
四肢を失い、力なく地面に倒れた
総統｢殺せるじゃないか
全く、手間取らせて
最後まで、手のかかる子供だな｣
そういった父は、今は無き右手を動かして、俺の頬に触れる動作をした
否、そのような動作をしたように見えた
実際は手がないのだから
そんなことをしたかなんて分からない
父の命の灯火が消えた今、確認する術はない
zm｢…帰ろか｣
『…せやな』
とぼとぼと、我々国への道のりを歩く
仇を打ったのに、心にはポッカリ穴が空いたようだった
…嫌な予感は未だ消え失せない…
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Na-ru(プロフ) - 紫陽花さん» ありがとうございます！いやー走り書きしてしまい最後の方グダグダになってしまったと思っていたのですが、そう言って頂けて嬉しいです！これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2019年6月25日 23時) (
レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - ハッピーエンドでもバットエンドでもない終わりかた、それに最後には、全員亡くなるという終わりかた…むちゃくちゃ面白いです！よくこんな素敵な作品思い付きますね！尊敬します！！続編でも更新頑張って下さい！！ (2019年6月21日 20時) (レス) id: e7145ea904 (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - HARUKAさん» 最後のところもう少し上手くまとめたかったんですけど、無理でした…応援ありがとうごさいます！！頑張ります！！ (2019年6月13日 20時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
HARUKA(プロフ) - 最後泣きました。来世でまた会えて良かったですね！！これからも応援し続けます！！ (2019年6月13日 20時) (レス) id: 7a9e10bcca (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - 雪見双黒さん» コメントありがとうございます！どんな感じのキャラクターが良いですか？立ち位置や見た目などこんな感じが良い！って具体的に教えて下さるとありがたいです…！！俺に書けそうなかんじだったら登場させたいと思います！！ (2019年6月5日 3時) (レス) id: 8c75803ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Na-ru x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 1時
