地下牢 ページ11
ゾムはあれから2日間目を覚まさない
輸血パックがあったら違ったんやろな
…それも全て、俺のせいか
足は自然と地下牢へ向かっていた
暗い
暗い
一番奥の牢獄へ向かう
『トゥルー』
ﾄｩﾙｰ｢A、何故僕は生かされている??｣
『…総統からの最優先事項
お前は殺さず、連れてくる』
ﾄｩﾙｰ｢…情報なんて持ってない｣
『俺らはそんなもの欲していない』
ﾄｩﾙｰ｢なら何故(『お前はあちら側に堕ちてないんやろ??』え…｣
『俺を殺さぬために、向こう側につき、俺を殺す命令を受けたにもかかわらず、殺さず、向こうを裏切った、否、こちら側に戻ってきたんやろ??』
ﾄｩﾙｰ｢何を言ってるんだ??僕はあちら側の人間だ
君が逃げ出したあの日から
僕はずっとあちら側だ｣
『俺に嘘が通用すると思うんか?』
ﾄｩﾙｰ｢……｣
そこまで言うと、トゥルーは黙ってしまった
ﾄｩﾙｰ｢…やっぱAには嘘つけないや
けど、隠し事はできる｣
『んふふっなんやそれw』
二人で笑いあったのはいつぶりだろうか
ひとしきり笑ったあと、昔話に花を咲かせた
ゾムよりは関わった年月は劣るけど、それでも8年言うたら相当な時間やろ
少しの間の沈黙
先に言葉を発したのはトゥルーだった
ﾄｩﾙｰ｢…僕さ、今回の戦争で戦死する手筈だったんだ
我々国の幹部を意識不明の重体にまで追い込んだんや
普通なら真っ先に殺される、仇としてね
…そして何より、紅国側もそれを望んでいた
だから、僕がこの戦争で死ななかったら…Aなら分かるよね?
頭…良いもんね｣
コイツ…!!!
頭にとある情景が過ぎった
大量の血が腹から流れ出る、トゥルーの姿
大事になる前にコイツを救わねば!!!
そこからは早かったな
涙で滲んだ視界で必死に牢屋の南京錠を開けて思いっきり扉を開ける
ダッシュで牢屋の奥にいるトゥルーに近づく
そして、俺の、手が届く直前で、コイツは、隠し持っていた短剣で
自らの腹を切り裂いた
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Na-ru(プロフ) - 紫陽花さん» ありがとうございます！いやー走り書きしてしまい最後の方グダグダになってしまったと思っていたのですが、そう言って頂けて嬉しいです！これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2019年6月25日 23時) (
レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - ハッピーエンドでもバットエンドでもない終わりかた、それに最後には、全員亡くなるという終わりかた…むちゃくちゃ面白いです！よくこんな素敵な作品思い付きますね！尊敬します！！続編でも更新頑張って下さい！！ (2019年6月21日 20時) (レス) id: e7145ea904 (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - HARUKAさん» 最後のところもう少し上手くまとめたかったんですけど、無理でした…応援ありがとうごさいます！！頑張ります！！ (2019年6月13日 20時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
HARUKA(プロフ) - 最後泣きました。来世でまた会えて良かったですね！！これからも応援し続けます！！ (2019年6月13日 20時) (レス) id: 7a9e10bcca (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - 雪見双黒さん» コメントありがとうございます！どんな感じのキャラクターが良いですか？立ち位置や見た目などこんな感じが良い！って具体的に教えて下さるとありがたいです…！！俺に書けそうなかんじだったら登場させたいと思います！！ (2019年6月5日 3時) (レス) id: 8c75803ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Na-ru x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 1時
