誘 拐 犯 。@K.Tomohiro

episode 12 ページ12

望「ただいまー。 兄貴ー？ アレお客さん来とるん？」


？「お邪魔しまーす。」



望君と、もう1人女性の声がした。



多分、流星の妹の萩花ちゃんやろーな。



ってか、確か家に連れてきた事は無いって言よった。



このタイミングでって…大毅、運悪すぎるよ。



大「おかえりー。 って……えっ？」

望「え？はこっちのセリフやわ！ あ、Aちゃん、神ちゃんいらっしゃーい。 で、後の2人は？」

智「のんちゃん久しぶりやんな。あ、せや。 紹介せんと。 こっちがA繋がりで仲良くなった花奈。 でそっちが…」

流「しゅーか!?」



神ちゃんの言葉を遮るように言葉を発した流星。



そりゃ、流星もビックリよな。



萩「兄ちゃん？ なんでおんの？ ってか、望ってお兄さんとだけ住んどるんやないん？」

流「俺は、ここの花奈の彼氏や！」

『今日はたまたま勉強会することになってん。ゴメンな望君、と萩花ちゃんよな？』

萩「はい！ 流星の妹で、望の彼女やらしてもらってます！」

大「ほー。 望！ お前えらいべっぴんさん捕まえたなぁ！ 」

『うん。 ちょっ、大毅顔情けない。』

大「ほぉー。 えらいべっぴんさん捕まえたなぁ！」

望「兄貴、喋り方おかしゅうなってんで。 ゴメンな萩花！ こんな変な兄貴で…」



そんなこんなで話も進み、みんなで大毅の家でご飯を食べることになった。



問題の大毅と流星、教育係の花奈は課題完成に全力を注ぎ、望君と萩花ちゃんは本来の目的のお家デートを望君の部屋で。



自動的に料理担当はアタシと神ちゃんになった。



食材は仕送りがかなりあるみたいで、全員分作っても全然平気っぽい。



そんな中、料理が趣味の神ちゃんはパパッとメニューを決めて、野菜の下ごしらえに取り掛かった。



………そう言えば2人っきりって、今まで1回も無かったな。



二の腕、案外筋肉あるんだなぁ、とか、



結構鼻高いんだなぁ、とか、



目の色、茶色なんだなぁ、とか、



普段見れない神ちゃんがいっぱいで。



男にしては手際が良すぎる包丁さばきに思わず見とれていた。

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