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柳田と柳田、そして石川。36 ページ37











「……ここ、ですよねマサさん」

「ああ。…思ったよりでかいな」









木南病院。

鍋谷さんが教えてくれた、Aさんの居場所。



マサさんも初めて来るみたいで、二人して大きなその建物を見上げる。








『今日はそこに寄ってから帰るって言ってたから』






石川くん、元気付けてあげてね、なんて言われた……けど。









「……お、祐希」

「…あ、」








Aさんだ。



ちょうど診察?訪問?が終わったのだろうか。

いつもの全日本のジャージを来ている彼女が、扉からゆっくりとした足並みで出てくるところだった。






平日くらい、私服着ればいいのに。

ま、Aさんらしいけど、なんてクスッと笑う。









「Aさ……」









…いや、笑おうとしたけど、笑えなかった。








「……祐希?」









声をかけようと思った。

いつもみたいに、大きな声で声かけて、走っていこうと。躊躇したことなんて今まで一度だってない。






「走っちゃダメだってば」なんて心なしか怒ったような顔で彼女は言うんだろうな、なんて想像もできていた。









「……、」









直感が叫んでる。









" あれは、いつものAさんじゃない。"







見つめる先に居るのは、……違う。









「……っ、」

「……なッ、!?お前走っ……祐希!!」









呆然と空を見上げる、ロボット(心の失くした人間)だ。









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みずき(プロフ) - 久しぶりに伺いました。ダラダラとは感じてないし楽しくて読ませていただいてます!!これからも更新楽しみに待ってます! (2017年1月10日 8時) (レス) id: ef18299a82 (このIDを非表示/違反報告)
美紗(プロフ) - 今一気読みして読み終わりました!まえださんのお話とても面白いです!これからも頑張ってください(^-^) (2016年12月12日 18時) (レス) id: be30bc9546 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - キャラクターは書いている内に勝手に動き出す!って言いますよね! 本当にまえださんの書く祐希くんは可愛くて男らしくて大好きです! まえださんの心のままにどうぞお体にお気を付けてゆっくり更新して下さいませ。ステキなお話ありがとうございます! (2016年12月12日 7時) (レス) id: 58f1eda3d9 (このIDを非表示/違反報告)
まえだ。(プロフ) - サラさん» 自分の石川祐希像が現れてしまっている……(笑)ここからどう恋模様に繋げようか、子犬が狼になる瞬間をどう描こうか模索中です( ̄▽ ̄) (2016年12月9日 4時) (レス) id: 0f6ce9faf2 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - まえださんの書く祐希くんはとても可愛くて素直で良い子でキュンキュンします! (2016年12月8日 6時) (レス) id: 58f1eda3d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まえだ。 x他1人 | 作成日時:2016年6月16日 15時

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