柳田と柳田。7 ページ8
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「この時間、人いないっすね」
「そうだな、」
祐希がいうとおり、俺達以外に湯船に使ってる人は居なかった。綺麗で広い、とは聞いていたが、予想以上に広く感じるのは、そのせいなのだろうか。
「あ、じゃあAさんも１人なのかな」
「……は？」
「…聞いて、みます？」
来る前に会ったのだろうか。それとも連絡……いや、考えるのはやめだ。
この大浴場は、女湯と男湯は板１枚で仕切られている。確かに大声を出せば、向こうにも聞こえそうだが、……
「Aさーーーーん、お１人ですかー？」
「ちょ、祐希おまっ、」
え、なんでっすか、とキョトンとした顔で聞かれると、答えられない。でも、もし人がいたら、ってことを考えないのか、こいつは。
「ん、この声は石川くんー？」
「あ、そうです、石川でーす」
でも、そんな俺の心配をよそに、彼女の方もまた、人がいない様子だった。パシャパシャ、と水の音が、だんだん近づいてくる。
「よし。ここなら、大声出さなくても聞こえるでしょ」
すぐ近く、板のすぐ近くに、彼女は移動してきたみたいだった。
「……Aさん、大胆っすね」
「えー、なに、石川くん変態発言だね」
「なっ、ち、違いますよ！！」
お湯でのぼせてるのか、恥ずかしいのか、いつもよりも顔が赤くなる祐希。ほんとこいつは、何に関しても分かりやすい。
……まぁ俺も、大胆だな、とは思ったけど。
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しばらく沈黙が続いて、時折彼女が肩に水をかける音が、聞こえた。
「石川くんはさ、……その、」
「？なんですか？」
彼女は一瞬、ためらってから、「マサ、さんのこと、好き？」と言った。
ためらいがちに、遠慮がちに、……恥ずかしがりながら言ってる彼女が、いとも簡単に想像出来た。そう彼女が普段から呼んでるのか、とも思ったがそれはないことが、その後の彼女の発言で分かる。
「……マサさん、」
「そうそう。あ、石川くんの真似しただけだよ？」
……ちょっと、ほんのちょっとだけど、残念だ、と思ってる自分がいる。
祐希を見ると、どうやらホッとしてるようだった。
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まえだ。(プロフ) - 成瀬▼さん» ありがとうございます(；▽；)頑張り、ます！！！ (2016年11月28日 23時) (
レス) id: 0f6ce9faf2 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬▼(プロフ) - まえだ。さん» わぁ！来た！って感じに声が出ちゃいました、笑 書いてたらそういう時もありますよ！、自分も書き手なのでその辺めっちゃわかります、笑笑 更新してください！笑 いくらでも待ってます( 'ω')/ (2016年11月28日 20時) (レス) id: 38f3ec8e87 (このIDを非表示/違反報告)
まえだ。(プロフ) - 成瀬▼さん» きゃーーーー！！なんたる嬉しいコメント(テンションが高い笑)……と共にお待たせさせ過ぎてしまったという罪悪感が今襲ってきております……更新します、しますよ！こんな作者なので（笑）、気長に待っていて下さると嬉しいです(；▽；) (2016年11月28日 20時) (レス) id: 0f6ce9faf2 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬▼(プロフ) - “「柳田と柳田。」が更新されました”っていう通知が来て思わずテンション上がりました、笑 お忙しいかも知れませんが更新するのを応援してます( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年11月28日 20時) (レス) id: 38f3ec8e87 (このIDを非表示/違反報告)
まえだ。(プロフ) - iceAcinderellaさん» ありがとうございます(＾ν＾)続き、パスワード外しましたんで、まだ設定しかないんですけど（笑）、よろしくですです。 (2016年6月20日 1時) (レス) id: 4cf1416a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まえだ。 x他1人 | 作成日時：2016年5月22日 18時
