柳田と柳田。42 合宿編終わり ページ43
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「Aさんが生きてる!!」
「いや勝手に殺さないでよ石川くん」
「しかも平常運転!!!」
良かったっす〜なんて言いながら抱きつきそうな雰囲気だったので、とりあえず犬は座らせておいて。山内は外でAのお母さんと電話をしている。
「あ、すみませんわざわざ。
「……うん」
「…?」
でも俺も、正直言って。
生きてて良かった。そう思ってる。
「……目の上の怪我、」
「?あぁ、これですか、」
「もう痛く、ないのか?」
「はい、もう全然。血も止まってるみたいですし」
偶然にも病室から出てきた木村さんに大体のことは聞いた。脳にも、体にも異常はなし。目の上を怪我しただけで、ほかは大丈夫だろう、と。柄にもなく安心した様子の俺に、木村さんがちょっと驚いてたみたいだけど。
「清水さんから聞いた時はほんとびっくりしましたよ〜」
「あ、もしかしてサイレンの音、聞こえたの?」
「はい、もうバッチリ!」
「そっか。ごめんね、心配かけて」
……あれ。今。
祐希ももちろん気付いたのか、目を大きく、見開いている。そして、俺の方を向いてきた。……分かってる。俺もびっくりだよ。
「……?なんですか?2人して」
でも、当の本人は全く気がついてない。わからない、ものなのか、そういうのって。
……なにか、あったなこれは。
そんな、Aの過去のことをなにもしらない祐希は、
「……Aさん、」
「ん?」
「…なんだか、可愛くなりましたね」
「……は?」
「……へへ、」
「…あれーおかしいな、……幻聴が、」
「え、ちょ、幻聴じゃないっす!!」
……そんなことを言っては、Aを困らせていた。
「Aー、」
「あ、はい」
「監督が2日は家で休養、だってさ」
「え、……2日も?」
「ははっ。笑。ほんとは一週間休ませたいけど、って言ってたよ」
「……じゃあ、2日、休みます」
_____そんな少しのハプニングが起こった合宿だったが、男子は1人の怪我人もなく、無事に終える。そしてまたまもなく、女子の最終予選が、始まろうとしていた。
「石川くん、ハウス」
「俺犬じゃないっすよ?!」
……すこしの、いざこざを抱えて。
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まえだ。(プロフ) - 成瀬▼さん» ありがとうございます(;▽;)頑張り、ます!!! (2016年11月28日 23時) (レス) id: 0f6ce9faf2 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬▼(プロフ) - まえだ。さん» わぁ!来た!って感じに声が出ちゃいました、笑 書いてたらそういう時もありますよ!、自分も書き手なのでその辺めっちゃわかります、笑笑 更新してください!笑 いくらでも待ってます( 'ω')/ (2016年11月28日 20時) (レス) id: 38f3ec8e87 (このIDを非表示/違反報告)
まえだ。(プロフ) - 成瀬▼さん» きゃーーーー!!なんたる嬉しいコメント(テンションが高い笑)……と共にお待たせさせ過ぎてしまったという罪悪感が今襲ってきております……更新します、しますよ!こんな作者なので(笑)、気長に待っていて下さると嬉しいです(;▽;) (2016年11月28日 20時) (レス) id: 0f6ce9faf2 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬▼(プロフ) - “「柳田と柳田。」が更新されました”っていう通知が来て思わずテンション上がりました、笑 お忙しいかも知れませんが更新するのを応援してます( ´ ▽ ` )ノ (2016年11月28日 20時) (レス) id: 38f3ec8e87 (このIDを非表示/違反報告)
まえだ。(プロフ) - iceAcinderellaさん» ありがとうございます(^ν^)続き、パスワード外しましたんで、まだ設定しかないんですけど(笑)、よろしくですです。 (2016年6月20日 1時) (レス) id: 4cf1416a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まえだ。 x他1人 | 作成日時:2016年5月22日 18時