柳田と柳田。

柳田と柳田。3 ページ4

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「えー、マサさん行きましょうよー」

「無理。お前清水さんの話聞いてたか？」

「休め、ってやつでしょ？体育館をちょこっと見るだけ！」








ちょこっと！を強調してくるけど、どうせ「バレーしましょうよせっかくですし！」とかニコニコしながら言ってくるこいつの姿が頭に浮かぶ。俺は寝たいってのに。









「じゃあ靴は置いてけよ」

「えっ」

「見るだけなら靴下で入ればいいだろ」






祐希がしっかりと手に持つシューズ入れを指さす。一瞬シュンとしたため、やっぱりな、とため息。でも、しまいには「……ばれました？笑」なんて言って笑うもんだから１発お見舞いしておいた。





あ、そういえば部屋、どうなったんだっけな。できればこいつとは避けたいんだけど。









「え、なになにマサ達どっかいくの？」

「関田さん！」

「……なんで来んだよ」








……タイミングが悪すぎる。ってこいつもちゃっかりシューズ入れだけ持ってるし。行く気満々かよ。









「関田さんも行きません？体育館見に！」

「え、行く行く！あれでしょ、ちょっと綺麗になったんでしょ。俺、今から行こうとしてた(笑)」

「そうなんすか！ですってマサさん！」

「こいつが行くから俺いらねぇだろ、帰るわ」

「「え、ちょちょちょ！！」」









その日、このふたりはコラボさせたらめんどくさいことを学んだ、柳田だった。









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