運命。vol.1

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葉月side

「もしもし。ごめん。出れなくって。」

電話の向こうに臣さんがいて、

リアルタイムで話してるって思うだけで、

自分の顔が赤くなっていくのがわかった。

「い、いえ。今大丈夫ですか、？」

「おう。」

「今日お仕事は何時ぐらいに終わりますか。」

「今日は、遅いかな、。」

残念。まあ。しょうがない！


臣side

「そうですか。じゃあ。また明日、」

「あのさ。朝はだめ？朝飯一緒に食わね、？」

できるだけ、朝飯とか一緒に食べたい。

葉月のお母さんたちの手紙にあったみたいに

好きなやつと一緒に朝飯を食える幸せを

もうしっちゃったから。

葉月side

「、え。いいんですか。」

「葉月が良ければ、」

「やった。ありがとうございます。」

「じゃあ。朝ね。」

「はい！」

まま。ぱぱ。

大好きな人と一緒に食べる朝ごはんが

どんなに幸せか、わかったよ。


ままとぱぱの写真に話しかけてみる。

よかったね。とままの優しい声。

隣でうなずくぱぱの姿が思い浮かんで、

自然と笑顔になった。

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