運命。vol.1

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臣side

はあ。葉月うまくいったかな、

そんな事考えながら夜道を帰る。

前にとぼとぼと歩く人影。

今にも倒れそう。

って。

「危ない！」

俺はとっさに抱き抱えた。

って。

「葉月？」

蒼白な顔で体を震わせた葉月だった。

「なにかあったの？」

葉月はなにも言わない。

ただうつむくだけ。

「晩飯くった。？」

首をぎこちなくふる。

「まずは、帰ろっか。」

俺は葉月を支えて、立ち上がらせる。

「作るよ。晩飯」

いつもの「すいません。」も

「いやいや。いいです！」っていうのもなく、

いつもと違って、

カクンと頷いた。



リビングのソファに座らせる。

「何があったか。聞いていい？そっとしとく？」

葉月が小さく呟いた。

「キスしてた。」

「はあ？！」

どういうことだよ。

誠さん。葉月にこくったんじゃ。

「なんか。もうわかんないです！ずっと好きだった人に告白してもらえて！すっごい嬉しくって。どきどきして！馬鹿みたいに舞い上がっちゃって！ちゃんと綺麗に整ってから返事しようとおもって！今日しかない！っておもったら、相手はキスしてました！みたいな！！ドラマで見るようなやばいやつ！見てるこっちが恥ずかしなっちゃうような！なんか。もう！いいです！」

大粒の涙を流して勢いよくしゃべり始める。

「強がってんじゃねえよ。」

俺は葉月の唇にキスした。

噛みつくように。

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