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「へ〜、結構読みやすいッすね！」
本から顔を上げたエースは、笑顔だった。
「これだったらオレでもすんなり読み切れそう。ルーク先輩、よかったらオレも借りていいっすか？」
「もちろんさ！ ああ、この本の素晴らしさが後輩たちに伝わる感動……筆舌に尽くしがたい！」
それから、心の動きをロマンチックに説明してくれるルーク先輩を、しばらく見守った。
ルーク先輩との接し方は、ＶＤＣでの一ヶ月を経て私もエースも大体わかってきている。この調子になったときのルーク先輩は放っておくのが吉だ。
ルーク先輩の一人芝居さながらの光景をしばらく見守る間、横のエースはずっと、黙ってその本に視線を落としていた。
「……」
エースはさ、どう思った？
真実の愛って本当に存在すると思う？
聞きたいけど聞けない。聞かない。
それを彼に問うのは、なんか違う気がした。
⭐️
ーー作成中
続く
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作者名：りんこ x他1人 | 作成日時：2023年12月12日 20時
