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「もういい。sit down」
何かを諦めたらしい先生は近くの椅子に私を座らせた後に背後に立つ
何をするのかと疑問に思ったのも束の間、頭部に指が這う感覚を覚える
要は、私は先生のヘアアレンジを受けなければならないらしい
『ところで先生。バイカラートパーズの錬金方法はご存知ですか？』
「バイカラー？無論知っているが何故だ」
『次の実習で錬金したいので』
逆にそれ以外あるのかと疑問符を浮かべると、先生は不意に手を止めてｸﾂｸﾂと喉を震わせ始める
「ふっはははは！お前は本当に俺を楽しませてくれる！まさかバイカラーにまで手を出すとは！」
『違法薬草に手を出すみたいな言い方やめてください』
「Sorry。だがバイカラー鉱物は2色の絶妙なカラーバランスで成り立っているが故、“人魚の涙”と言う希少材料が必要になるはずだが？」
『……先生、私のパートナーを誰だと思っているんです？』
まさか忘れたのかと溜息混じりに問えば、私の髪に指を通す人物は僅かな間を開けて再びどっと笑い出す
「カーディナル、お前は本当に愉快な奴だ。愛らしくて仕方がない」
『愉快なのはジェイドの方でしょう』
必要材料が分かった上で敢えてバイカラーなんて高難易度の鉱物錬金がしたいと提案してきたんだから。
恐らく海の中では“人魚の涙”なんてありふれたものだろうし、それこそ陸での価値を知った上で過去にアズールが流した涙を保存している可能性だってある
……さすがに悪趣味がすぎるって？
ジェイドならやりかねないわよ
「バイカラー鉱物の錬金方法についての文献を貸し出そう。しっかり予習をして来週の実技でも俺を楽しませるんだぞ。……返事」
『……はい』
「Good Girl。……お前は薔薇が良く似合う」
『！？』
実習の事を持ち出され、“彼”の事を思い浮かべた刹那に耳元で囁かれた賞賛の言葉
驚いて振り向いても、既に先生は涼しい顔で本棚の方へ歩みを進めていた
……なんて心臓に悪い
「……やはり貸し出しはやめよう」
『なぜ！？』
「持ち出しを禁ずればお前は予習の為に必ずここに来なければならない。昼、要領次第では放課後もな」
つまり実技までの1週間は嫌でもここに通わなければならないと。
「いいか仔犬。毎日しっかりと元気な顔を見せに来い。無論、その髪飾りと共にな」
そう言って一瞬だけ頭を撫でた先生はいつもより柔らかい表情をしていた
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テト(プロフ) - なんか監督生も悪気がないようで､､､あるようで､､､もう！！！夢主ちゃんはジェイドとくっついちゃえ！ (5月7日 2時) (
レス) @page34 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ジェイド君、リドル君、監督生ちゃん、夢主ちゃんの関係がどのようになっていくか気になりますね。またの更新を心より待ち望んでおります。無理のないようにがんばってください！ (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 9438123b46 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 椥さん» 興奮が伝わるコメントありがとうございます！笑これからもご期待に添えるよう精進します！ (5月5日 17時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 森。さん» 気に入って頂けて嬉しい限りです！！今後も本作品をよろしくお願いします！ (5月5日 17時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
椥 - 連投すみません。間違えました。歳神話ではなく最新話です。興奮しすぎました。 (5月4日 22時) (レス) id: 2a061a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ | 作成日時：2023年12月2日 14時
