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『ジェイド離して』
「僕は構いませんが、離したところで自由に動けます？……おやおや不貞腐れないで下さい」
不本意ながら図星だ
ここはほぼ海。
呼吸薬を飲んだお陰で命こそ助かっているが、ジェイドを頼らなければ自由に動くことは叶わない
『……それにしても人魚姿で会うのは久しぶりね。相変わらず綺麗な姿で安心したわ』
「……まぁ、あの日から次に貴女に本来の姿をお見せするのは約束を果たす時と決めていましたから」
『！』
その言葉に勢いよく顔を上げるとジェイドは見た事もないくらいの優しい笑みを浮かべていた
『……覚えていたの？』
「そう言う貴女こそ覚えていたではありませんか」
『だって、』
＿＿＿＿その日初めて言葉を交わしたただけのクラスメイトの戯言なんて誰が覚えていると言うのよ
世の中には自ら婚約者と交わした数日前の約束さえ覚えてないような人がいると言うのに
「……あまり彼と一緒にしないで下さい」
『わっ！ふふっ、あははっ！貴方本当に覚えていたのね』
不貞腐れたような、それでいて機嫌の悪そうな声でリドルを否定したウツボは持ち前の立派な尾鰭を私の足に巻き付ける
『身が詰まってるわね。弾力が違うわ』
「絞めますよ」
『あらフロイドみたい』
でもこうして彼の尾を巻き付けられるとフロイドが“絞める”と言う理由がわかる。彼らが本気でこれをやったら確実に命が危ない
私がこんなにも悠長にしていられるのはジェイドが危害を加えてこない自信があるからなんだろう
「また何かあったのでしょう？」
『……昨夜彼が私の部屋を訪れてね。監督生に酷い態度を取りすぎだと怒られたわ。あと婚約者がいる癖に貴方との距離が近いのが理解出来ないと』
もう怒る気も反抗する気も起きず、独り言のように呟くと身体に巻きついてものが少しだけキュッと締まる
『……もう、疲れたのよ。10年も好きな人に期待して裏切られて。他の女の子と仲良くしている所を黙って見ていなければいけない上に、ここは男子校で彼以外を頼れば咎められる』
彼は監督生を愛しているから私の言動で彼女が傷つくことを良しとしない。
だからと言って“王族関係者”と婚約している以上、体裁を保つ責任は感じてる
『……ねぇジェイド』
「はい」
『……本当はリドル自身が婚約破棄を望んでいるのかしら』
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テト(プロフ) - なんか監督生も悪気がないようで､､､あるようで､､､もう！！！夢主ちゃんはジェイドとくっついちゃえ！ (5月7日 2時) (
レス) @page34 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ジェイド君、リドル君、監督生ちゃん、夢主ちゃんの関係がどのようになっていくか気になりますね。またの更新を心より待ち望んでおります。無理のないようにがんばってください！ (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 9438123b46 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 椥さん» 興奮が伝わるコメントありがとうございます！笑これからもご期待に添えるよう精進します！ (5月5日 17時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 森。さん» 気に入って頂けて嬉しい限りです！！今後も本作品をよろしくお願いします！ (5月5日 17時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
椥 - 連投すみません。間違えました。歳神話ではなく最新話です。興奮しすぎました。 (5月4日 22時) (レス) id: 2a061a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ | 作成日時：2023年12月2日 14時
