17 ページ19
・
それにしてもこれからどうしましょう。
勢いで行動してしまったせいで行く先が思い浮かばない。
お陰様で手荷物はレポート道具だけだし、
文献ついでに図書館＿＿＿
・
「……なぜ俺の準備室で」
『文献を貸すから来いと言ったのはクルーウェル先生でしょ』
図書館に行こうとも思ったけど、更に安全な場所を思いついた私は迷わずそちらへ向うことに。
『2学年の全生徒の課題レポートの添削が控えているんですから1人ぐらい提出前にチェックしておいた方が後が楽ですよ』
「Bad Girl！優秀な生徒のレポートを事前に知っていては楽しみが減少するだろう！」
『ではその楽しみはアズールに全振りしておきましょう』
未だネチネチと文句を言う先生を無視し、空いていたテーブルの上にノートとレポート用紙を広げる。
実習中の情報＿＿＿物質を加えた時間やその時の大釜の温度は全てノートにメモしてあるから結果と考察をまとめればいいかしら。
全量6g
価値付加量 1.5g
この2つから工程を見直して問題点を探さなければならない。
んー、と小さく唸た刹那
正面からｺﾄﾝと何かが置かれる音がした。
「……お前らが錬金した物だ。参考にしろ」
『ふふっありがとうございます』
なんだかんだで協力してくれるあたりクルーウェル先生らしい。
「……カーディナル。教科書に収載されている錬金法の基本を答えろ」
『えっと、錬金した者の98%が約68〜75%の収量が得られる錬金法、？』
「そうだ。だからアーシェングロットから余剰を返却しろとの要望が来た後に設定した提出基準量は一般収量の75%に設定した」
やっぱりあの要望はアズールだったの、、
本当にがめつい。
にしても＿＿＿＿
『……収量が多い』
「ほう？何か気づいたようだな」
私たちは75%の基準提出量の倍を生成してる。いくらなんでも多いわね
「次。鉱物錬金における色素物質の量について述べよ」
『収載法では想定量の4分の3が着色される量の色素物質を投入します。色素物質が多すぎると硬度が減少し、収量そのものに影響が＿＿＿＿っ！』
「そうだ」
ニィと口を釣り上げたクルーウェル先生を見て項垂れる
「だから俺は“及第点”と言った。……ローズハートは収量そのものを選んだようだな」
私の前で輝くガーネットの光に僅かな価値しか見いだせなくなったのは
私の心情の変化か、
或いは知識の定着によるものか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 914人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テト(プロフ) - なんか監督生も悪気がないようで､､､あるようで､､､もう！！！夢主ちゃんはジェイドとくっついちゃえ！ (5月7日 2時) (
レス) @page34 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ジェイド君、リドル君、監督生ちゃん、夢主ちゃんの関係がどのようになっていくか気になりますね。またの更新を心より待ち望んでおります。無理のないようにがんばってください！ (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 9438123b46 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 椥さん» 興奮が伝わるコメントありがとうございます！笑これからもご期待に添えるよう精進します！ (5月5日 17時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 森。さん» 気に入って頂けて嬉しい限りです！！今後も本作品をよろしくお願いします！ (5月5日 17時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
椥 - 連投すみません。間違えました。歳神話ではなく最新話です。興奮しすぎました。 (5月4日 22時) (レス) id: 2a061a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かまぼこ | 作成日時：2023年12月2日 14時
