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『……はい？』
何を言われているのか分からなかった。
それぐらい衝撃すぎたのだ
婚約？私と彼が？なぜ？
“御影”となれば私よりもレベルの高い同年代のご令嬢など溢れるほど見つかるだろうに。なぜよりにもよってサッカーを彼氏にする私に目をつけたのか
「突然申し訳ありません。けれど、その……貴女を婚約者に迎えたいと10年ほど前から思っていたんです」
『え？』
「んふふ、玲王は昔からAちゃんが好きだったのよ。でも引っ越しで疎遠になった事もあって動けず終いでね」
「……そう、」
……あぁ、普通にやらかしたな。
この手の話は両親、特に母にとっては大地雷だ
私の事をただの娘として宝物の様に愛してくれているからこそ、自分達の人間関係で私の将来や配偶者を縛り付けるのを極度に嫌がる
だからこそ今まで“令嬢”の立場であるのに婚約話が1度も持ちかけられなかった訳だが、
『(……嫌そうな顔)』
親同士で済むはずの会食に子の同伴。
そして相手は婚約者不在。
今回の東京訪問にて何から何まで向こう負担
確かに、良く考えれば婚約を持ちかけられてもおかしくない状態だ
『(詰めが甘かったか……いや、相手が1枚上手だったな)』
“御影”からの縁談、しかも当該者付きの会食の場となると私・西宮Aに逃げ場はほとんどない。
彼もそれを分かっていてこの場を設けたのだろう。
……経営者としての将来は有望だな
『……なら、結論から申し上げます。 婚約は受け入れられません』
「っ、……ほう？」
あぁやだな。
目が好戦的になった。
『理由は色々とありますが、最大の理由は＿＿＿＿現段階で家業を継ぐ予定がないからです』
家業を継がない
つまり、西宮家の経営には関わらないと言うこと。
『私と婚約を結んでも御影様には何のメリットもございません』
先程御影夫人が仰った事の真偽以前に“御影”は“西宮”と婚約を結ぶ事に価値は無い。
私の両親は“家の事は考えずに好きな道を歩みなさい”と背中を押してくれているが、“御影”がそこまで放任するとは思えない
「まぁそう言う事なんだ」
「んふふ、ごめんなさいね玲王くん。Aは私達の宝物だからこの子が選ぶ道を後押ししてあげたいの」
ありがたい事に両親も私の決断を止める気はないらしい
「……1つお伺いしてもよろしいですか？」
『はい』
「家業を差し置いてまで貴女が目指すものとは？」
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かまぼこ(プロフ) - 志希さん» わぁありがとうございます！！ゆっくりと更新してまいります！ (2月29日 16時) (
レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - 大好きな作品です！主様のペースでゆっくり頑張ってください(*´˘`*) (2月27日 0時) (レス) @page26 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 夜月 サキさん» 更新お待ちさせてしまって申し訳ないです…。今後も本作品をよろしくお願いします！ (2月12日 19時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 サキ - 続き気になる〜 (2月12日 13時) (レス) @page24 id: 911abfc5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ | 作成日時：2023年8月1日 22時
