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今耳に入ってくるのは、今日のために呼んだと言うピアニストの演奏と分からなくはないけれど関わりたくない商業談
1級品揃いの料理は質は高いが美味しいかと聞かれたらよく分からない。
なぜなら私は家庭料理の方が好きだから
「んふふ、それにしても玲王くん本当にかっこよくなったわねぇ。今は高校1年生でしたっけ?」
「はい。今年から白宝高校に通っています」
「あら進学校じゃない!学校でもモテモテでしょ〜?」
「いえ!とんでもない」
白宝は進学校と言うより超進学校。
本人は否定しているけどこんなに将来有望・容姿端麗の人間をほっとく女子はそうそう居ない。
____つまりモテているに違いない
ま、私には関係ないけどさ
「Aさんは羅古捨実業高校でしたっけ?」
『えぇ』
「何故そちらの高校を?」
なに?これは入試の面接か何かなの?
『……私は本気でサッカー部のマネージャーをやりたかったので。“強豪”と言われる高校に行きたかったんです。』
勉強よりももっと大事なこと。
生涯に繋がる経験をしたかった
「まぁ、勉学より部活を優先させたとは言えAは優秀だよ。高校に入学してから全国統一の学力テストは全て1位だ」
『お父さん……!!』
「はは、いいだろう。娘の自慢はしたいものさ」
余計な事は言わないで欲しかったがしょうがないか。
社交界とは優秀な人間が持ち上げられる世界。
学力で名の通ってない学校な以上、こう言う余剰で風格を上げなければいけない
「そうでしたか。……いや、うちの学校の1学年上で1位が1度も出ないと教師が嘆いていましたがAさんだったとは」
『あははははは』
聞いた?え聞いた?この乾いた笑い
感情がどっかに消えてたよ
「でも、こんな優秀な玲王くんのことだから婚約者はもういるのでしょう?」
東條家とか、四宮コーポレーションのご令嬢かしら?
うふふと笑いながら問い詰める母を見ているといくつになっても女性は恋バナが好きなんだなぁと達観してしまう
「……あの、その件についてなのですが。……ご確認ですがAさんは婚約者様がいらっしゃいませんよね?」
『えぇ』
私にはサッカーと言う彼氏がいるし
この歳で時代錯誤の政略結婚に巻き込まれるとか真っ平御免だわ
「……良かった、」
『良かった、?』
「西宮Aさん。私、御影玲王と婚約致しませんか?」
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かまぼこ(プロフ) - 志希さん» わぁありがとうございます!!ゆっくりと更新してまいります! (2月29日 16時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - 大好きな作品です!主様のペースでゆっくり頑張ってください(*´˘`*) (2月27日 0時) (レス) @page26 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 夜月 サキさん» 更新お待ちさせてしまって申し訳ないです…。今後も本作品をよろしくお願いします! (2月12日 19時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 サキ - 続き気になる〜 (2月12日 13時) (レス) @page24 id: 911abfc5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かまぼこ | 作成日時:2023年8月1日 22時