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_______数日後
借りていた部屋は引き払いました。呪術高専の寮に必要な物を一通り持ち帰って忙しさが落ち着いた今日この頃です。
制服はまだ届いていないとの事なので、その間の私の服装は基本的にジャージか里桜高校の制服になりました。
_______「A〜、今日も一、二年で交流会の特訓だから行くわよ」
ノックの後、部屋の扉を開けて入ってきたのは野薔薇ちゃんでした。
飲み物とタオルを持ってグラウンドに行く気満々です。
「はい、今行きますね…って今日は随分気合が入ってますか?」
玄関で待つ野薔薇ちゃんの元へ行くといつになく気合いの入っている面持ちで私を待っていました。
「当たり前でしょ!明日は交流会よ、真希さんのためにも絶対あの真依とかいう奴にも京都の奴らにも勝つ。」
「燃えてますね…京都校?にはどんな人達が居るんですか?」
「えーっと、真希さんの妹の''真依''っていう奴と伏黒をボコボコにした東堂って奴…その他は知らないわ」
校舎を出てグラウンドに向かいながら京都校の話をする野薔薇ちゃんは、とても恐かったです。
_______「遅せぇぞ、野薔薇とA。」
「おはようございます。真希ちゃん先輩、狗巻先輩、パンダ先輩」
「アレ?真希さん伏黒は?」
「あ?まだ来てねぇけど」
「おかか!」
「おう、おはよう…って言いたいとこだがもう昼だぞ?棘も''遅いぞ!''ってさ」
グラウンドにはアップ済みの御三方が既に居ます。
「Aが来ないから呼びに言ってたら遅くなったのよ」
「その通りなので何も言い訳できません…」
「早くやるぞ、野薔薇はパンダと棘に見てもらえ、Aは…恵が来るまで私に付き合え」
「棘と野薔薇行くぞ〜」
「しゃけしゃけ!」
「え、真希ちゃん先輩のお相手ですか?」
「なんだよ?不満か?」
違うんです…不満なんて滅相もありません。
寧ろ、相手が務まるかどうかの心配なんです…。
話が纏まったところで三人は、私達とは距離おとり特訓を開始しようとしていました。
「ほら、さっさとやんぞ…構えろ。」
棒術用の棒を私に向けてきた真希ちゃん先輩に致し方なく私も戦闘態勢をとりました
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作者名:夜は眠れるかい x他1人 | 作成日時:2021年2月4日 23時