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# ページ13

「_____もう何が正しくて何がまちがってるのかも」



順平くんは手を虎杖くんの方に翳しています。かと思えば、クラゲさんは触手を伸ばして虎杖くんに刺しました。


廊下の角から出て二人の元に行こうかとも迷いましたが、私が出るような雰囲気ではなかったのでその場で思いとどまりました。




「ゴメン…何も知らないのに偉そうな事言った。何があったか話してくれ_____

俺はもう、絶対に順平を呪ったりしない…だから!!」



膝立ちの順平くんと目線を合わせるように虎杖くんは片膝を着いてからそう言いました。
そこからは順平くんが昨晩の出来事を虎杖くんに説明し悲しそうに下をむいています…



「(嗚呼、今すぐに二人の所へ行って声をかけたい…。順平くん…お母さんは生きてるんです、私の叔母の所に居るんです。)」



もう心の底から地べたにおでこを擦り付けて、順平くんに謝罪をしたいです。額に手を当てて昨日の私に言ってやりたい…''報 連 相''は大事ですと






.





「はじめまして、だね」




「誰だ」




「…!!」



どうやら二人の話に水を差す輩が出てきたみたいです。気配を消して虎杖くんと順平くんが居る方へ目を向けました。


__________この感じは…さっき感じた二つの呪力の内の一つで間違いありません。



でもこの声は何処かで聞いた気が…


.



「待って真人さん!!」



順平くんの叫ぶ様な声と一緒にとても鈍い音が廊下に響きました…え?こんな鈍い音は流石にヤバいですよ?




「_____外に変な膜を張ったのは貴方ですか、真人さん?」



愛用の銃を片手に三人の前に出ました。腕を変形させて壁に虎杖くんを磔にしている真人さんに尋ねると「そうだよ」と当たり前のように返されました。




「桜元先輩!!」



「桜元先輩!?何で此処に?!」



「ゴメンなさい虎杖くんと順平くん、割と最初から居たんですけど出るタイミングを見失ったので二人の事を見守っていました…許してください」



二人に頭を下げて真人さんの方へ視線を向けました。




「キミは確か…そう!Aだ!順平と同じ学校だったんだね」



「二人共逃げてくれ!!コイツとどんな関係かは知らないけど頼む!逃げてくれ!!」



真人さんの腕に磔にされている虎杖くん。
順平くんはこの状態を見て、真人さんを悪い人じゃないと言っていますけど_____


「順平くん、間違いなくこの人は悪い人です。」

#→←拝啓【とんでもない事になりました】



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作者名:夜は眠れるかい x他1人 | 作成日時:2021年2月4日 23時

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