妄想吐露〈ym×in〉

＊ ページ23

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あの後、やまだと一緒にやまだの家に帰ってきた
夕食を済ませてまったりしている時


「ねぇ、なんでさっき逃げたの？」


やまだが急に話しかけてきた


「それは、その…」
「はっきり言ってくれなきゃわかんないよ。俺のこと、嫌いになっちゃった？」
「違う！」
「じゃあなんで？」
「それは…」


好きな人に不安にさせるようなこと、しちゃだめだ


「…から」
「え？」
「好きって自覚したから！やまだと一緒にいると心臓ドキドキしすぎて無理だったの！」


たぶん、俺の顔はいま真っ赤だろう
無反応のやまだ


「やまだ…？」


やっぱり、気持ち悪かったかな…
反応が気になってやまだの顔を見てみると、やまだも真っ赤になっていた


「伊野尾ちゃん、今言ったことほんと？」
「ほんとだよ。嘘でこんなこと言わないよ」
「うれしい…！」


ギュッ


「や、やまだ」


やまだが抱きついてきた
心臓バクバクしすぎてやばい


「伊野尾ちゃん、俺、伊野尾ちゃんのことが好きです」
「え、」
「俺、ずっと伊野尾ちゃんのことが好きだった。ストーカーに悩まされてるって相談してくれたの、うれしかった。絶対に俺が伊野尾ちゃんを守るって決めてたんだ。それなのに、今日怖い思いさせちゃってごめんね」
「やまだ…」
「伊野尾ちゃん、これからは俺が何があっても伊野尾ちゃんを守るから、俺と付き合ってください」
「はい…！」


こんなことになるなんて思ってなかった
幸せすぎて死んじゃいそう
ストーカーは怖かったけど、こんなきっかけをくれたストーカーには感謝しなきゃかも






__________



「はい、これ今日の分」
「1.2.3...たしかに。毎度ありっす！にしても伊野尾さんってほんとにかわいいっすね〜」
「言っとくけど、伊野尾ちゃんに指1本でも触れたら…殺すから」
「こえー！大丈夫っすよ、手なんか出しませんから！」
「わかってるならいい。明日もよろしくな」
「へーい」





END.

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