妄想吐露〈ym×in〉

狂愛 ページ17

※Dangerousの続きになります。



in side





今日もおれは、りょおに会いにホストクラブに来ている
でも、前までの俺とは違う


「りょおー、今日はなに飲む？1番高いやつにしようか！」
「けい、最近高いのいっぱい頼んでくれるよね？大丈夫？」
「だいじょーぶ！心配しないで、お金ならあるから」


あれから、借金が返せなくなった俺は身体を売るようになった
俺の身体は意外と価値があるらしく、すぐに借金を返済することができた

でも、普通に働くよりもたくさんのお金が貰えることに気づいてしまった俺は、大好きだった建築の仕事を辞めた

だって、りょおに会えないと意味ないんだもん

それに、


「ねぇ慧、また傷増えてない？危ないことしてるんじゃないの？」
「してないよー、寝ぼけててぶつけちゃったの」
「…そお？気をつけるんだよ」
「はーい」


俺のお客さんの中には暴力的な人もいる
身体を売り始めてすぐ、お客さんに顔を殴られたことがあった
その日はりょおに会いに行かないでおこうかと思ったけど、りょおから「今日は来ないの？」って連絡がきたからすぐに会いに行った

そしたら

会ってすぐ、その頬どうしたの？！ってすっごく心配された
心配されたのが、うれしかった
ああ、俺のこと考えてくれてるんだって思ったらしあわせだった

それから、度々見えるところに傷をつけてりょおに会いに行くようになった
お客さんにも見えるところに傷つけていいですよって自分から言うくらい

傷ができる度に、りょおはとっても心配してくれる
そして、可哀想に、でも愛おしそうに俺のことをみつめてくれるんだ


もっと、もっと、俺のこと心配して
もっと、もっと、俺のことだけ考えて
もっと、もっと、俺のことを見つめて

もっと、もっと、俺の愛に溺れて…




俺がいなくちゃ生きていけなくなっちゃえばいいのに




なーんてね。でも、




俺は、りょお以外なにもいらないけど

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