妄想吐露〈ym×in〉

あなた想い ページ4

※学生パロ
※in→ar要素あり



in side


俺には、片想いしている人がいる。
それは、


「いのちゃん！」
「あ、大ちゃん！」


そう、こいつ。
大ちゃんこと、有岡大貴。


大ちゃんとは、高校に入ってから出会った。
だからもう5年の付き合いになる。
最初の印象は“ちっちゃくてうるさいやつ”。
けれど、仲良くなっていくうちにだんだんと惹かれていってたんだ。


「じゃあ、また明日ね！」

放課後、いつもの交差点で別れる。
この瞬間が1日の中で1番悲しい。


「ただいまぁ〜」
「おかえり！伊野尾ちゃん！」


こいつは幼馴染の山田涼介。
3つ下で、近くの高校に通っている高校2年生。
俺が家に帰ってきたらいつも俺の部屋にいる。


「おまえ、また来てたのかよ」
「だって、伊野尾ちゃんに会いたかったんだもん」


いつもそんなことを言っているけど、本当は宿題を手伝ってもらいたくて来たんだろう。
学年が上がって、内容が難しくなったらしい。


「ねぇ、この問題教えてくれない？」


ほら、やっぱり。
別に勉強を苦だと思ったことはないからいいんだけどね。


「えっと、ここはね…」
「あー！そういうことか！ありがとう！」


やまだは飲み込みが早いから教えるのも苦じゃない。


「じゃあ、そろそろ帰るね。教えてくれて、ありがとう！」
「いーえ！なんでも聞いてよ」


僕最強だから、と某アニメキャラクターの真似をしながら言うと、やまだはつぼに入ったのかしばらく笑っていた。

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