妄想吐露〈ym×in〉

＊ ページ14

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今日は伊野尾ちゃんのお家で映画を見ている


「この女優さん、かわいいね」
「伊野尾ちゃんの方がかわいいよ」
「うるさいな」
「もう、照れちゃって」


こんな会話ができるのが最近の幸せ


「やまだ、」


伊野尾ちゃんが俺を呼ぶ


「うん？」


俺がテレビに目を向けたまま返事をすると


「ずっと、待たせてごめん」


伊野尾ちゃんは、そう言った


「あの日から今までありがとう。
やまだのおかげで大ちゃんのこと乗り越えることができたし、友達として接することができるようになった。全部、全部、やまだのおかげだよ。ほんとにありがとう。

それで、やっと気持ちの整理がついたんだ。」


ついに、この日が来た
嬉しすぎて涙が込み上げてくる


「俺と、付き合ってください」


伊野尾ちゃんが照れ臭そうに、俺に言う


「もちろん」


そう言って俺は伊野尾ちゃんに抱きついた
嬉しすぎて涙が溢れる

「なくなよ〜笑」

そう伊野尾ちゃんは言うが、今までずっと押し殺していた想いが報われたんだ、泣いても仕方がないと思う、うん。

俺が泣いてるのにつられたのか、伊野尾ちゃんも泣き出してしまった

そんな伊野尾ちゃんの頬に落ちた涙を拭う

あ、キスしたいな

ふいにそう思った

だんだんと顔を近づけていく

伊野尾ちゃんはそっと目を閉じ、俺たちの距離は0になった

やっと報われた俺の片想い
これから一緒にしあわせになろうね、伊野尾ちゃん






END.




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作者です

「あなた想い」の山田さんverでした！
思ったよりも長くなってしまいましたが、お付き合いありがとうございました！

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