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初めてのデート 〜2〜 ページ41

「そっか…」

「どこか、具合悪いんですか?」

「元気だよ?」

「何か、反応が悪いって言うか…」

「気のせいだよ…。いい匂いタイム終わったら、メシ食って準備しよ…」

「はい…」

「いい匂い…。まだまだね…」





今日は日曜日ということもあって、街は混み合っていた。

「小エビちゃんの服、全然違和感ねぇじゃん」

Aはデニムパンツに黒いTシャツ、その上に大きめの薄い水色のYシャツを羽織っていた。

「さすがフロイド先輩ですっ」

「時間も間に合ったでしょ?」

「はいっ」

「じゃ、さっそく、小エビちゃんの服探ししよっか〜」

「お願いします!」

フロイドはAの手をしっかり握って人混みの中へ入って行った。

Aの似合いそうなデザインが揃う店を色々と回った。
そしてAの好みの店にも入る。

「スカートは…」

「欲しい?」

「全部パンツだと…、寂しいかな…」

「うーん…。じゃぁ、オレと一緒にいる時限定でなら、おっけーにするよ」

「やったぁ!」

「あんまり短いのはダメ〜」

「えーっ…。フロイド先輩の前だけ、オンボロ寮内限定だったら?」

「どーしよっかなぁ…」

「私の、ミニスカート、見たくない?」

「小エビちゃんの世界でも、ミニスカートはいてたの?」

「はい。だって、私の高校の制服、見たでしょ?」

「すっげぇ短かったよね…」

「私の周りの子たちもみんな同じくらいの丈ですよ?」

「変なヤツら、寄ってこないの?」

「全然っ」

「へー…」

「それで、ミニスカート、買っても良いんですか?」

「まぁ…。小エビちゃんのミニスカート、見たいは見たい。…じゃぁ、寮の中だけだからね。オレと一緒にいる時限定だよー…」

「分かってますって!」

Aは嬉しそうに服を選んでいく。

試着もたくさんする。
フロイドのアドバイスも取り入れ、オシャレにコーディネートされた服を買う。

午前中はAの服選びであっという間に時間が過ぎていった。
二人ともとても幸せで笑顔があふれる。

「昼メシさぁ。オムライス屋さん行こうよ」

「オムライス!食べたいですっ」

「うん。じゃ、行こ」

フロイドがAの肩を抱き寄せた。

「小エビちゃん。オレの腰に腕、回して」

「は…はいっ」

「腕、短けぇなぁ〜…」

「フロイド先輩がデカすぎるんですよっ」

「はいはい。そーゆーことにしといてあげる〜」

フロイドがAの頭をポンポン撫でた。

二人はオムライス屋へ向かった。

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月23日 16時

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