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ウツボちゃんの毒 〜4〜 ページ4

フロイドはAの首に顔を埋め、しばらくじっとしていた。

「久しぶりの、いい匂い…」

「急に元の世界に戻っちゃって、悲しかったです…。凄くフロイド先輩に会いたかった…」

「一緒に寝てたのにね…。オレの上に乗っかってさ…」

「はい…」

「また、やる?」

「それで元の世界に戻っちゃったら…」

「大丈夫だよ…」

フロイドがAをそのまま抱き上げ、ソファーに座る。
そしてゆっくりとAを抱きしめたまま寝転がった。

「一ヶ月と一週間前と同じだよ〜」

「うふふ。そうですね」

「キスして、いい?」

「はい…。いっぱい…したいです」

「うん。いっぱい、しよ…」

フロイドが優しくAにキスをする。
Aからもフロイドを求めるように応えていく。

「やっぱりさ、いい匂い嗅ぎながらキスするの、最高だね…」

「はい…」

二人は時間を忘れてキスを続ける。



「小エビちゃん…。オレの彼女になってよ…」

フロイドが突然Aに言ってきた。

「えっ…」

「オレと、付き合ってくれる…?」

「はい…。喜んで…」

「ありがと…」

「嬉しい…」

「うん」

「フロイド先輩…。大好きです…」

「うん。知ってるよ…。オレも小エビちゃん大好きだもん」

「はい」

「もっと、キスしよ…」

フロイドはAに激しくキスをする。

「んんっ…」

「怖がらないで…。オレの…愛情表現だから…」

「はい…。んっ……」

「オレを…いっぱい感じて欲しいからさ…」

「私も…、感じてくれてますか…?」

「うん…。もっとちょうだい…」

二人は狂ったようにキスをする。

フロイドは段々抑えが効かなくなってきた。

「Aっ…。大好きだよ…Aっ…」

フロイドがAを抱きしめて起き上がる。
そして今度はAを仰向けにしてソファーに寝かせた。
その上にフロイドが乗る。

「潰さないから心配しないで…」

「はい…」

フロイドが再びキスをする。
何度も何度も。

時間が過ぎて行く。




しばらくして。

惜しむようにキスをやめ、二人はぴったりくっついてソファーに座った。

「小エビちゃん。傷、良く見せて」

「はい…」

Aがウツボちゃんに噛まれた左手をフロイドに差し出した。

「この前と同じだね」

「はい…。あの、ウツボちゃんに噛まれればこっちの世界に来れると思って無理やり噛ませたんです。そしたら、全然ダメで…。何度もウツボちゃんの前に手を入れて刺激してやってみたんですけど…」

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月23日 16時

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