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兄弟の思い 〜1〜 ページ22

1時間程経って、フロイドとアズールが帰ってきた。

「ジェイド、サンキュー…」

「特に変わったことはありませんでしたよ。とても良い子ですね」

「うん」

「僕はアズールと談話室にいますから」

「分かった」

ジェイドが部屋を出て行った。
フロイドはAのベッドへ行った。

「小エビちゃん…」

「…はい…。…抱っこ…、やめちゃったの…?」

「ごめんね、キッチンに行って氷枕作ってきたの。新しいのと換えようね」

フロイドが氷枕を取り換える。
そしてベッドに入り、Aを抱きしめる。

「小エビちゃん…いい匂い…」

「うん…。フロイド先輩…さっきよりいい匂いする…」

「何だそれ?」

「…さっき抱っこしてくれた時より、いい匂いするの…」

「少し熱下がって…、鼻が利いてきたんじゃね?」

「そうなのかな…?」

「うん。たぶんそうだよ」

「治るの?」

「うん。治るよ」

「消えないかな…?」

「うん。消えない」

「消えないなら…、早く治りたいな…」

「うん。大丈夫。消えないし、治るよ。治ったら、今度こそデートしようね」

「はい…。楽しみ…だな…」

「小エビちゃんの好きな服いっぱい買ってぇ、美味いもん食ってさ。オレもぉ、楽しみ〜」

「フロイド先輩は…服、買わないの?」

「オレはいっぱい持ってるから小エビちゃんの服選びたい」

「嬉しい…」

「早く治して、早くデートしよーね〜」

「はい…」

「小エビちゃん。今ね、ジェイドとアズールが談話室に来てるの。少しだけ話ししてきても良い?」

「戻って来たら…、いっぱい抱っこしてくれる?」

「いっぱいするよ」

「それなら…、私一人で頑張ります…」

「ありがとう、小エビちゃん。ウツボちゃん抱っこして待っててね」

フロイドはウツボの抱き枕をAの胸元に置いた。
そしてベッドから出る。

「フロイド先輩…」

「なぁに?」

「キスは…?」

「うん。してあげるね」

フロイドはAに優しくキスをした。

「もっと…」

「うん」

Aにせがまれ、もう一度、今度は少し長めにキスをする。

「早く、戻って来てくださいね…」

「うん」

フロイドは談話室に向かった。



「で?話って何?」

仏頂面でフロイドが談話室に入った。

「とても大事な話しがあるではないですか…。しかもお前の事だと言うのに…」

アズールがため息をついた。

「Aさんは大丈夫そうですか?」

ティーポットとティーカップをトレイに乗せてジェイドが談話室に入って来た。

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月23日 16時

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