検索窓
今日:49 hit、昨日:7 hit、合計:1,636 hit

就寝前の習慣 〜2〜 ページ38

二人で手を繋いでAの部屋に行く。

「うーん…。ベッド、もうちょいでっけぇ方がいーよなぁ」

フロイドがマジカルペンを出した。

「何するんですか?」

「ベッドをちょっとデカくするの」

「魔法で?」

「うん。ちょい魔力多めに使うけど、あと寝るだけだからいっか」

フロイドがマジカルペンを大きく振った。

ゴゴゴッ…

「凄いっ…」

ベッドが音を立てて一回り大きくなった。

「やべっ。ウツボちゃんまでデカくなっちゃった〜…」

フロイドがすぐに元の大きさに戻した。

「大きい抱き枕のままでも良かったのに…」

「いーの。オレが小エビちゃんの大きい抱き枕になるでしょ?」

「……はい…。恥ずかしいですけど…」

フロイドがAを抱き上げてそのままベッドへ入る。

「ほらね。ウツボちゃんよりデカいウツボだよ?」

「うふふ…。私だけの…温かくて大きいウツボの抱き枕…」

「うん。気に入った?」

「もちろんです…」

「じゃ、いい匂い嗅がせてね〜」

フロイドがAをギュッと抱きしめる。
そしてゆっくり深呼吸する。

「どうですか?」

「うん。最高〜」

フロイドが首に唇を当ててくる。

「うふふ…。くすぐったい…」

「もっとキスマークつけて良い?」

「学園で目立ちませんか?」

「いーじゃん別に」

「んっ…」

返事をしないうちにフロイドがまたキスマークをつけた。

「オレだけの小エビちゃん…」

「んんっ…」

またつけられる。

「ねぇ、キスしよ」

「はい…」

フロイドが顔をあげ、Aに優しくキスをし始める。
Aはあえて目を開けたままキスに応える。

「何…目、開けたままにしてんの…?」

キスの合間にフロイドが囁いた。

「フロイド先輩の…目…凄く綺麗だから…見ていたいの…」

「そんなに綺麗?」

「…はい…。左右…、違う色…。透き通る様な…澄んだ目…」

「オッドアイってゆーんだよ…」

「オッドアイ…。…ジェイド先輩も…?」

「うん。左右色が逆だけどね…」

「んんっ…!」

フロイドはAの口を強引に舌でこじ開けた。
思わずAが目をギュッと閉じた。

「そんなに見つめられたら…恥ずかしいじゃんっ…」

「んっ…」

Aの口の中に熱いものが入ってくる。

「オレの舌、噛んじゃダメだよ…」

ギュッと目を閉じたままAが小さくうなずいた。

「力、抜いてね…」

また小さくAがうなずく。

「そう…。上手だね…」

フロイドはそのまま熱いキスを続けた。

就寝前の習慣 〜3〜→←就寝前の習慣 〜1〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月23日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。