暴走、再び 〜9〜 ページ40
フロイドがニヤニヤ笑う。
「くーちゃんのお陰で、フロイドがこちらに来たいときは、いつでも来れるようになりますね」
「まーね。最初は小エビちゃんに連れて来てもらう約束だったのにねぇ」
『キュンッキュンッ！』
「フロイドは僕が連れて来るって言ってます」
「くーちゃん、フロイドが授業中の時は連れて来てはいけませんよ？」
ジェイドがくーちゃんに言った。
「え？いーじゃん。授業中オレが突然消えたら、クラスのヤツら、ちょー驚くぜ？」
「そういう問題ではありませんっ。授業はきちんと受けてください。学園の時の様にサボったりしてはいけませんよ」
「ここに来てまで説教すんなっつーの」
しれーっとした顔でフロイドが紅茶を飲む。
「フロイド先輩！あのね、新しいプリンの販売が決まったんですよ！」
「あぁ。ジェイドからちょこっと聞いたけど、何だっけ？抹茶…？とか言うヤツでしょ？」
「ええ。これが、その抹茶プリンです」
ジェイドがフロイドの前に抹茶プリンを出す。
「すっげぇ緑…」
「早く食べてみてくださいっ！」
Aに急かされフロイドは抹茶プリンを食べる。
「にっげぇ〜っ…。……けど…、なんか、クドい苦さじゃないね」
フロイドがまた一口食べる。
結局完食した。
「いーんじゃね？ガキにはわかんねーけど、大人にはウケそうじゃん」
「ふふふ。そうですね。どちらかと言えば、大人向けかもしれませんが、東方のお茶を使ったプリンと言うところが、話題にもなりそうでしょう？」
「ししゃもちゃん、まだ広報やってんでしょ？たまには、オレもやろっかなぁ。小エビちゃんのプリンの広報」
「はいっ！是非お願いしますっ！」
「くーちゃんが送り迎えしてくれるなら、おっけー」
『キュンッキュンッ！』
「毎日迎えに行くよって言ってます…。うふふ…」
「ふふふ。くーちゃん。フロイドはお勉強しなくてはいけないのです。フロイドが来れる日だけ、お迎えお願いしますね」
『キュ〜ンッ…』
「そうなの？つまんないって言ってます。フロイド先輩、くーちゃんに凄い気に入られちゃいましたね」
「空高くぶん投げてやったからじゃね？」
またフロイドはしれーっと言って紅茶を飲む。
「もう、本当にヒヤヒヤしましたよ〜…」
「でも、あの後は大雑把な小エビちゃんモードにならなかったじゃん」
「大雑把な小エビちゃんモード…」
「ふふふ。確かに、大雑把なAモードですね」
ジェイドが笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：魅樹 | 作成日時：2023年3月23日 21時
