オスカー・フォード 〜4〜 ページ4
数日後。
あれからオスカーは特に目立つ行動をすることはなかった。
寮生たちも皆、大人しく寮長の言う事を聞いていた。
その日の夜。
寮長の仕事が忙し過ぎて、夕食を済ませたあとも寮長室で仕事をこなし、疲れ切っていたAはとっととシャワーを済ませてジェイドの元にやって来た。
「お待たせジェイド君っ！」
ジェイドは書斎で仕事をしていた。
そこにAは瞬間移動してきた。
「待っていましたよ、A…。5日ぶりですね」
ジェイドは書斎の椅子から立ち上がり、Aの前へやって来た。
そして強く抱きしめる。
「入学式の後って、こんなに寮長の仕事があるとは思いませんでした。ヘトヘトです…」
「ふふふ。お疲れ様。それでも、今夜、僕の元に来てくれたのでしょう？」
「ジェイド君に癒やしてもらいたくて…」
「いくらでも、癒やして差し上げますよ…。こんなに会えなかった日は、初めてだ…」
ジェイドが早速Aにキスをする。
いきなり激しい。
「んんっ…」
ジェイドに押され、Aは後ろにあったベッドにそのまま押し倒される。
ジェイドの首に手を回し、Aからもジェイドを求める。
「僕が欲しくてたまらないのでしょう？」
「…早くっ……ジェイド君っ…」
AがジェイドのYシャツのボタンを外していく。
「おやおや、大胆な事をするようになりましたねぇ…」
「早くっ…。…お願いっ…」
途中までしかボタンを外し終わっていない状態で、Aは更にジェイドの肩からYシャツを開けさせる。
「ふふふ。恥ずかしいではないですか…」
「嘘つき…。脱がされたいんでしょ…」
「ええ。いつも脱がせてばかりですからね。Aにこんな事されたら…」
ジェイドが更にAに激しくキスをする。
首筋にも。
鎖骨にも。
更にネグリジェも脱がせる。
「寝室に行く時間ももったいない…」
ジェイドがAの全身をベッドに乗せる。
「今夜は僕のベッドで我慢してくださいっ…」
「んっ…あぁっ……」
Aはジェイドに激しく癒やされてもらった。
数時間後。
もう日付も変わってしまっている。
二人はベッドの中で話しをしていた。
「眠くないのですか？」
「眠いけど…、ジェイド君と話していたい…」
「ふふふ。明日は寝坊しても大丈夫ですからね。たまにはこういう夜もあって良いと思いますよ」
「はい…」
「…新入生の、オスカー・フォード…。パパに頼んでこっそり調べてもらいました」
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作者名：魅樹 | 作成日時：2023年3月23日 21時
