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私が次郎吉おじさんの説明に集中していた時、展示台から突然ビーッ、ビーッという警報が鳴り出した。
「お、おい…」
振り向くと、
どうやら元太くんがパネルに触れたみたいだ。
…そして、ウィィン…という機械音と共に小さな扉が開いて…
__ドガッ!!
「はうっ!!」
中からボクシンググローブの様な物が飛び出し、毛利のおじさんの顔面にクリーンヒット!!((
おじさんはそのまま情けない声をあげて
飛んでいってしまった。
『ってか、“はうっ!!” って…』
あのボクシンググローブも対キッド用なのか…はは
「こんな仕掛け、その装置にはなかったじゃろう?」
「まぁ、な…」
そりゃあな。()
「な、なんて事しやがる…!このクソガキィ!!」
すると、ぶっ飛ばされたはずのおじさんが立ち上がり、再びこちらへ向かって走ってきた。
「あがががが…ッ!」
展示台一歩手前あたりまで来たその瞬間、
おじさんの体を包む光。
「お父さん…!?」
いや、あれは光じゃなくて…電気だ。
辺りを見回してみると沢山ある白い柱の中で、一部に何かが組み込まれているひとつの柱を発見。
なるほど…センサーだ。
おじさん…失敗のお手本になってくれたのか。
ありがとう……((
「確かに、あんな仕掛けもついちゃいなかったが…
奴がこうしたらどうする?」
次に、中森警部が次郎吉おじさんの後ろにたち、右手の人差し指と中指をおじさんの頭に添えた。
「こうして拳銃を突きつけられれば…
あんた、その指で開けざるを得ないだろう?」
「まぁ、彼奴がそんな真似をするとは思えんが…
その時は、」
__ピッ、ピッ…ピッ。
おじさんが指でパネルに表示された
「4」と「7」の数字を押すと、
「おわっ!!?
うわぁぁぁッ…!」
『え!?』
中森警部の足元の床が開き、
中森警部はそのまま落ちていってしまった。
「その時はこうするまでじゃ!!」
『…;;;』
こりゃ何も聞かされてないと、まんまと罠にかかってしまいそうだ。
彼なら大丈夫だと思うけど…多分。
「もしかして、海まで落ちちゃったの?」
私の隣で不安げに呟いたあゆみちゃん。
「そんな訳あるまい」
『…?』
次郎吉おじさんがパネルの「#」を押すと再び床が開き、そこから中森警部が現れた。(言い方)
なるほど…面白い仕組みである。
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ぱみ - もうほんとにこのシリーズ大好きすぎてもう死にそうです、、毎回の更新が本当に楽しみです!!これからも頑張ってください(〃▽〃) (2020年10月18日 10時) (レス) id: 0e418c44e6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ゆうみんさん» おぉ……!!ありがとうございます!ナイスアイデアです!!!紺青の拳の後でも大丈夫でしょうか!?是非書かせて頂きますッ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - リクエストは映画瞳の中の暗殺者快斗と彼女ちゃん話してください、彼女ちゃんが記憶喪失になる、お願いします (2020年7月26日 20時) (レス) id: 70259f7c6d (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます!!!!私も業火の向日葵大好きです……ヽ(;▽;)ノご期待に応えられるように精一杯頑張ります!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 19時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!次のお話の業火の向日葵は好きな映画なのですごく嬉しいし楽しみです!この作品すごく好きなので更新楽しみにしてます!忙しいかと思いますが頑張ってください! (2020年7月26日 17時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月9日 22時