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『綺麗……』
青色の中に金色の粒がキラキラと輝いているその宝石に、思わずボーッと見惚れる私。
「ほんっと宝石好きだなぁ、オメー」
『だって綺麗じゃんか…
……綺麗……』
よく見てみると、
1番大きな金色の粒が女の人の横顔にも見える。
改めてその宝石をジーッと眺めていると、
「…その言い方、まるでクイーンね」
……なんて呟いた哀ちゃん。
『……え!?』
ビクゥッと肩を震わせ振り向くと哀ちゃんの瞳には私が映っていて。
『え、な…なんで?』
「あら、クイーンも “綺麗” なんて言いながら宝石に見惚れるクセがあるじゃない?」
『そ、そーなの?あはは…知らなかったや』
哀ちゃんはある意味強敵である。
「ま、今日はクイーンは来ないみたいだし、
キッドを独り占めできるわね
良かったじゃない」
『べ、別に!!!?』
「嘘、下手だなぁー…」
決定、哀ちゃんはラスボスだ。(謎)
「その金色の粒の内で1番大きなもの…
何かに似ておらんか?」
次郎吉おじさんの声に再び宝石へと視線を戻す。
すると、「あっ、女の人の顔に見える!」
…というあゆみちゃんの言葉に皆の視線が1番大きな金色の粒に注目した。
「その通り。それが “
古代ローマの博物学者、ブラニウスはこの石を “星の煌めく天空の破片” と表現した」
『星の煌めく天空の破片…』
いい響き…(遠い目)
「まさにスカイデッキを飾るに相応しいお宝じゃ!」
「フン!そんなお宝を、何であんな何の変哲もないガラスケースに入れて展示するんだ?」
確かに…中森警部の言う通り、見た目は何の変哲もないただのガラスケース。
…のように見えるけど、恐らくあれは防弾ガラス製…
そしてこの辺りの空間が少し不自然だから、きっと何か他にも仕掛けがあるはずだ。
でも、今の時点では分からない。
「ほぉ…
警部にはあの機関銃をも跳ね返す防弾ガラスと、儂の指紋と暗証番号が一致しない限り開かない、鉄壁の装置が分からんか?」
『…!』
快斗が次郎吉おじさんの指紋をゲットしていたのには間違いが無かった。さすがはキッド様である。
「そんなもん何の役にも立ちゃしねェよ…
現にあの細菌が盗まれた研究所にも同じような装置があったんだ」
いや、さすがに快斗は爆破させる様なことはしないし、キッドはそんなに野蛮じゃないのだ。
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ぱみ - もうほんとにこのシリーズ大好きすぎてもう死にそうです、、毎回の更新が本当に楽しみです!!これからも頑張ってください(〃▽〃) (2020年10月18日 10時) (レス) id: 0e418c44e6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ゆうみんさん» おぉ……!!ありがとうございます!ナイスアイデアです!!!紺青の拳の後でも大丈夫でしょうか!?是非書かせて頂きますッ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - リクエストは映画瞳の中の暗殺者快斗と彼女ちゃん話してください、彼女ちゃんが記憶喪失になる、お願いします (2020年7月26日 20時) (レス) id: 70259f7c6d (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます!!!!私も業火の向日葵大好きです……ヽ(;▽;)ノご期待に応えられるように精一杯頑張ります!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 19時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!次のお話の業火の向日葵は好きな映画なのですごく嬉しいし楽しみです!この作品すごく好きなので更新楽しみにしてます!忙しいかと思いますが頑張ってください! (2020年7月26日 17時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月9日 22時